こんにちは、ノラです^^
Wi-Fiだと通信速度が遅かったり通信が不安定になることがあるから、
Wi-Fiルーターから離れてる部屋でも有線接続できるようにしようと考えてるケースも
あるはずよ。
LANケーブルがむき出しになるのはカッコ悪いんで、
LANケーブルが見えないように天井裏に配線する場合も多いわ。
LANケーブルが見えない天井裏なら、
LANケーブルを固定しない「転がし配線」で良いから簡単にできると思ってないかしら?
業者さんにお願いした結果転がし配線になるならともかく、
DIYで最初から転がし配線で良いと思ってできるほど転がし配線って簡単じゃないのよ。
じゃあ天井裏の転がし配線はなんで簡単にできないのか、天井裏にLANケーブルを
配線するにはどうすれば良いのかなどを詳しく説明していくわね。
狭い天井裏で作業するのは簡単じゃない
実際に天井裏を見たことが無い人だと、
「天井裏=屋根裏部屋」ぐらいの感覚を持ってるかもしれないわ。
屋根裏部屋は、何らかの作業をしたり収納に使ったりする目的で人が入ることを
想定して作られてるから、ある程度の高さと広さがあるの。
(屋根裏部屋には照明も有る)
でも天井裏は人が入ることを前提にした造りになってないから、
梁や柱が縦横に通ってて、とても大人が立って歩けるほどの高さはないのよねぇ。
(天井裏には照明が無いことも多い)
また天井裏の梁が通ってない部分は単にパネルが貼ってあるだけだから、
梁以外の部分に乗るとパネルを踏み抜いちゃうのよ。
そんな天井裏で作業し慣れてない素人が、例えばONUが設置されてる部屋から
有線接続を使いたい部屋まで転がしでLANケーブルを配線できると思う?
DIYで天井裏にLANケーブルを転がし配線するのは無理とは言わないけど
かなり厳しいから、ハッキリ言っておすすめしないわ。
天井裏での作業には熱中症の危険も
時期にもよるけど、天井裏でLAN配線の作業を行うと熱中症の危険性もあるのよね。
天井や壁には断熱材が敷き詰められてるから、空気さえ循環されてれば、
真夏でも家の外より家の中の方が気温が低かったりするわ。
でも天井裏には断熱材が使われてないし、換気口のようなものも無いから、
春や秋でも非常に温度も湿度も高くなってるのよ。(冬はかなり寒い)
たとい短時間でもそんな中でLAN配線の作業すると、
熱中症になる危険性が高いってわけなの。
実際にDIYで天井裏にLAN配線したことがある人によると、まだそれほど暑くない
6月初め頃に作業したんだけど、天井裏はとんでない暑さだったんだって。
(天気の良い日に作業したこともある)
何とかLAN配線し終えたんだけど、軽い熱中症になって翌日寝込んだらしいわ。
(さらにほこりやら何やらで肌がかぶれて大変だったとか)
天井裏に配管があればDIYでLAN配線も可能
DIYで天井裏にLANケーブルを転がし配線するのはかなり厳しいけど、天井裏に
LANケーブルを通せる配管があればDIYでLAN配線できないことはないわ。
後々にLANケーブルなどを配線することを想定して配管を取り付けてる場合もあるし、
電気やテレビなどのケーブルを転がしじゃなくて配管に通して配線してることもあるのよ。
天井裏に配管があると、その配管にLANケーブルを通せば良いから、
実際に天井裏に入って行う作業が少なくて済むの。
壁の中の配管にLANケーブルを通すのと同じような作業になるから、
配管があればDIYでも天井裏にLAN配線することは可能ね。
でも建物によっては、電気やテレビのケーブルが転がし配線になってて、
天井裏に配管が設置されてないこともあるわ。
一度天井裏を覗いてみてLANケーブルを通せる配管が無いようなら、
DIYで天井裏にLAN配線するのは諦めた方が良いかもしれないわね。
点検口が無いと天井裏に入るのも難しい
天井裏にLANケーブルを配線するには天井裏に入らないといけないけど、そもそも
家に天井裏へ入るための点検口が設置されてないと天井裏に入るもままならないわ。
築50年60年でおじいちゃんの代から住んでるって家でもなければ、点
検口は大抵設置されてるはずよ。
設置されてる場所は家によって違うだろうけど、
お風呂場とか洗面所の天井に点検口が設置されてることが多いわね。
古い建物で点検口が無いって場合でも、
天井板を外せば天井裏に入れることがあるわよ。
DIYにしろ業者さんにお願いするにしろ、天井裏にLANケーブルを
配線するんだったら、まずはどこから天井裏に入れるかをチェックしておきましょう。
DIYで天井裏にLANケーブルを配線する
天井裏に配管があればDIYでのLAN配線も可能だから、
配管があると仮定して天井裏にLANケーブルを配線する方法を紹介するわ。
DIYで天井裏にLAN配線する場合の手順としては
1.配線ルートを検討する
2.LAN配線する部屋のコンセントプレートを外す
3.天井裏に繋がる配管にLANケーブルを通す
4.LANケーブルにモジュラージャックを取り付ける
5.モジュラージャックを固定してコンセントプレートを取り付ける
となるわね。
壁の中に配線する場合はいきなりコンセントプレートを外すところから始めるけど、
天井裏に配線する場合は配線ルートを検討するところから始めないとダメなの。
ただ最初に配線ルートを検討したら、
後は壁の中に配線する場合と同じ流れで作業するのよ。
配線ルートを検討する
DIYで天井裏に配線する場合は、転がし配線は難しいから、
天井裏に設置されてる配管にLANケーブルを通すことになるわ。
だからまずは天井裏に入って、LAN配線したい部屋同士が配管で繋がってるかを
確認して、直線的に配線できるかどうかも確認しておくの。
部屋の位置関係によっては直接配管が繋がってなくて、
別の部屋を経由して配管が設置されてるってこともあるのよ。
例えばリビングから自分の部屋にLAN配線しようと思っても、
天井裏の配管がリビングから和室を通って自分の部屋に繋がってることがあるってこと。
配管が別の部屋を経由してると、直接繋がってるよりもLAN配線の距離が伸びるから、
長めのLANケーブルが必要になるわ。
また途中で配管がカーブしてる可能性も高くなるから、配管にLANケーブルを
通しやすいように通線用潤滑油なんかも用意しておいた方が良いってなるの。
配管にLANケーブルを通す物理的スペースがあるかも確認しておく
配線ルートを検討する際には、天井裏の配管にLANケーブルを通せるだけの
物理的スペースがあるかどうかも確認しておきましょう。
配管が空なら問題無くLANケーブルが通せるけど、電気やテレビの配線が既に配管に
通ってる場合はLANケーブルを通すだけの物理的スペースが無いこともあるわ。
LAN配線したい部屋同士を繋ぐ配管に物理的スペースが無いと、物理的スペースが
ある別の部屋を経由してLANケーブルを配線しなきゃいけなくなるの。
そうすると想定よりも長めのLANケーブルが必要になるし、
長い配管をスムーズに通すために通線用潤滑油も用意することになるってわけね。
もし別の部屋を経由する配管にも物理的スペースが無いとなると、
LANケーブル用に配管を設置するか転がしで配線することになるわ。
いずれもDIYで行うのはかなり難しいから、天井裏に配管があっても、
配管にLANケーブルを通す物理的スペースが無い場合は業者さんにお願いした方が
良いわね。
LAN配線する部屋のコンセントプレートを外す
天井裏でのLANケーブルの配線ルートが決まったら、
いよいよ実際にLANケーブルの配線作業に入っていくわ。
まずLANケーブルを配線する部屋のコンセントプレートを外して、
天井裏に設置されてる配管の口が見えるようにするの。
壁にビス止めされてるコンセントベースも外しておくと、LANケーブルを配管に通す
作業やモジュラージャックを固定する作業が楽になるわよ。
リビングと自分の部屋の間でLAN配線するんだったら、
リビングと自分の部屋両方のコンセントプレートを外しておいてね。
天井裏にLAN配線する時に外すのは「マルチメディアコンセント」
壁の中や天井裏にLAN配線する場合に外すコンセントプレートは、
電気の差込口だけのコンセントじゃなくて、マルチメディアコンセントの方なの。
天井裏にLAN配線すると、最終的には壁にLANケーブルの差込口である
モジュラージャックを増設することになるわ。
電気の差込口だけのコンセントだと、電気の差込口を動かすか潰すかして
モジュラージャックを取り付けないといけなくなるのよ。
でも電気の差込口を動かしたり潰したりするには「電気工事士」の資格が必要で、
DIYでそこまですることは難しいのね。
(電気工事士の資格があればDIYで電気の差込口を動かしたり潰したりしてもOK)
電気の差込口とテレビアンテナや固定電話の差込口が一体になった
マルチメディアコンセントだと、空き部分にLANケーブルのモジュラージャックが
設置できるわ。
だからDIYで天井裏にLAN配線するのにコンセントプレートを外すんだったら、
マルチメディアコンセントの方でないとダメってわけ。
もしマルチメディアコンセントが無い場合は、電気の差込口とは別に壁に穴を開けて
LANケーブルのモジュラージャックを新設するしかないわ。
(配管が使えないから天井裏に転がし配線することになる)
天井裏に繋がる配管にLANケーブルを通す
コンセントプレートを外して配管の口が見えたら、
その配管にLANケーブルを通していくのよ。
DIYで天井裏にLAN配線を行う場合、
この配管にLANケーブルを通すところが体力的には一番の大きな山場となるわ。
LAN配線したい部屋同士が直接配管で繋がってる場合は、片方の部屋の
配管の口から通線ワイヤーを入れてもう片方の部屋の配管の口まで通すの。
ちなみに通線ワイヤーは配管にケーブルを通すためのガイドみたいなもので、
通販サイトやホームセンターで手に入るわよ。
(値段は1,000~2,000円程度)
配管に通した通線ワイヤーの先端にLANケーブルを巻き付けて、通線ワイヤーを
入れた方の部屋で通線ワイヤーを巻き取って行けばLANケーブルを配管に通せるわ。
天井裏の配管がアウトレットボックスに繋がっている
建物によっては、それぞれの部屋に繋がってる配管が一度アウトレットボックスに
接続されてるってこともあるわ。
この場合、片方の部屋から通線ワイヤーを挿し込んで行っても、
目的の部屋まで通線ワイヤーを通すことが難しいの。
だから天井裏で配管がアウトレットボックスに繋がってるんだったら、
アウトレットボックス側から通線ワイヤーを片方の部屋に向けて通すのよ。
そして部屋で通線ワイヤーの先端にLANケーブルを巻き付けて、
天井裏のアウトレットボックス側で通線ワイヤーを巻き取って、
一旦アウトレットボックスまでLANケーブルを引き込むのね。
もう片方の部屋からも同じようにしてLANケーブルをアウトレットボックスまで引き込み、
アウトレットボックスでそれぞれの部屋から引き込んだLANケーブルを繋げばOK。
(延長コネクタでLANケーブル同士を接続)
このように配管が直接繋がってない場合は、
天井裏でそれなりに作業しないといけないから大変なのよねぇ。
通線ワイヤーの代わりにビニール紐を使う
通線ワイヤーが手元に無くても、
引っ越しの荷造りなどで使うビニール紐があれば通線ワイヤーの代用品になるわ。
ビニール紐は通線ワイヤーのように配管に挿し込んで行くことはできないから、
掃除機を使って配管に通すのよ。
先端に結び目を作ったビニール紐を片方の配管の口に挿し込み、
もう片方の配管の口を掃除機で吸引すれば、
ビニール紐が掃除機に吸い込まれて配管にビニール紐が通るってわけ。
後はビニール紐の先端にLANケーブルを括り付けて、
反対側でビニール紐を巻き取っていくとLANケーブルを配管に通すことができるわ。
ただ、配管に電気など他のケーブルが通ってたり、配管がカーブしてると掃除機で
吸引してもビニール紐が吸い込めないことがあるのよ。
だから配管に他のケーブルが通ってたり配管がカーブしてる時は、
ビニール紐じゃなくても通線ワイヤーの方が通しやすいのね。
LANケーブルにモジュラージャックを取り付ける
天井裏の配管にLANケーブルを通して、LAN配線する部屋同士がLANケーブルで
繋がったら、LANケーブルの先端にモジュラージャックを取り付けるのよ。
このモジュラージャックの取り付けがちゃんとできなくて、
LANケーブルが導通せずに配線をやり直すってことも結構多いわ。
先の配管にLANケーブルを通すところが体力的な一番の山場だとしたら、
モジュラージャックの取り付けは技術的な一番の山場といったところね。
LANケーブルの先端に切れ目を入れて被覆部分を剥いて芯線を出し、
モジュラージャックの所定位置に芯線を挿し込んでいくのよ。
最後にカシメ工具でLANケーブルとモジュラージャックを圧着、
もう片方の部屋でも同じ作業をしてモジュラージャックの取り付けは完了。
ちなみにカシメ工具はケーブルとコネクタを圧着させるための工具で、
これも通販サイトやホームセンターで買えるわね。
カシメ工具の質が良くないとちゃんと圧着できないこともあるし、
LANケーブルに取り付けるコネクタやモジュラージャックが壊れちゃうこともあるの。
だからカシメ工具はある程度値段も質も高いものを使った方が良くて、
1,000円以下の安いものを使うのはおすすめしないわ。
説明を見る限りでは簡単そうだけど、LANケーブルの細い芯線を1本ずつ
モジュラージャックの所定位置に挿し込んでいくのはかなり神経を使うのよ。
芯線を挿し込む位置を間違えてもダメだし、
モジュラージャックの奥まで芯線をしっかり挿し込まないと導通しないのよねぇ。
モジュラージャックを取り付けたらLANテスターで導通を確認
LANケーブルにモジュラージャックを取り付けたら、すぐに次の作業に進むんじゃなくて、
この時点でLANテスターを使ってLANケーブルが導通してるかを確認しておくと
良いわ。
モジュラージャックの取り付けやアウトレットボックスでの結線などにミスがあると、
配線したLANケーブルが導通せず、当然通信もできないのよ。
モジュラージャックを固定してコンセントプレートを取り付けてから導通してないと
分かったら、またコンセントプレートを外してモジュラージャックの取り付けを
やり直すことになるのね。
LANケーブルにモジュラージャックに取り付けた時点で導通を確認して
次の作業に進めば、二度手間を防げるってわけ。
ちなみにLANテスターも通販サイトやホームセンターで購入できて、
10,000円以上する高性能なものもあるけど2,000円前後の手ごろなものもあるわ。
(DIYで使うなら手ごろね値段のLANテスターで十分)
ただしLANテスターでLANケーブルが導通してることを確認しても、
いざパソコンなどをモジュラージャックに接続すると通信できないこともあるから
気を付けてね。
モジュラージャックを固定して、コンセントプレートを取り付ける
LANケーブルにモジュラージャックを取り付けたら、
モジュラージャックをコンセントベースに固定して、
コンセントプレートを元通り取り付ければLAN配線が完了よ。
モジュラージャックの種類によっては、コンセントベースに固定するための
フックのようなものがモジュラージャックに付いてるから簡単に固定できるわ。
モジュラージャックを新設したことでマルチメディアコンセントの差込口が増える
場合には、コンセントプレートも新しいものを用意しておかないといけないわよ。
例えば、元々は電気の差込口2つとテレビアンテナの差込口1つの
計3つしかなかった場合は、コンセントプレートも3つしか穴が開いてないわよね。
でもモジュラージャックを新設したことでマルチメディアコンセントの差込口が
4つになるから、コンセントプレートも4つ穴が開いてないとダメってことなの。
同じメーカーのコンセントベースとコンセントプレートでないと取り付けられないってことも
あるかもしれないから、できればコンセントベースとコンセントプレートが
セットになったものを用意しておきましょう。
ただし元々3つしか差込口がなくても、
コンセントプレートに4つ穴が開いてて1つ封印してることもあるわ。
この場合は新しいコンセントプレートを用意しなくても、
封印してた穴をモジュラージャック用として使えば良いのよ。
DIYの手間を考えると業者にお願いした方がお得?
DIYで天井裏にLAN配線を行うと、
業者さんにお願いするより費用が安く済む可能性が高いわ。
でもDIYにかかる手間を考えると、多少費用が高くなっても、
業者さんにお願いした方がお得だったりするのよ。
配管の有無や建物の状態などの条件によって変わるけど、
業者さんに天井裏のLAN配線をお願いした場合にかかる費用は20,000円前後と
思ったより高くないのよね。
(もっと高くなる可能性ももちろんある)
DIYでLAN配線を行うのに
・LANケーブル
・モジュラージャック
・通線ワイヤー
・カシメ工具
・LANテスター
などの材料・工具・機器を揃えると、少なくとも10,000円以上はかかるわ。
DIYだと、ほこりまみれの天井裏に入って汗だくになって作業しても、
どこかにミスがあると配線をやり直さないといけないのよ。
でも業者さんにお願いすれば、自分自身は天井裏に入る必要は無いし、
ミスなくLAN配線してくれるはずだわ。
(ミスがあったとしても業者さんがやり直してくれる)
DIYだと手間がかかるしやり直しのリスクもあるけど、業者さんにお願いすれば
思ったほどお金もかからずに確実にLAN配線してもらえるから、
業者さんにお願いした方がお得だったりするわけね。
まとめ
DIYで天井裏にLAN配線することはできるけど、
LANケーブルを固定しない転がし配線はできないと思った方が良いわね。
天井裏のLAN配線がDIYでできるのは天井裏にLANケーブルを通す配管が
ある場合で、配管が無く転がし配線となる場合は業者さんにお願いすることになるのよ。
天井裏は屋根裏部屋と違って人が入ることを想定してないから、
狭いし換気もできないし、夏は暑くて冬は寒いというなかなか過酷な環境だわ。
LAN配線するには天井裏でも作業することになるんだけど、
素人がこういった過酷な環境で慣れない作業をするのは大変よ。
LAN配線ぐらいなら業者さんにお願いしてもそんなに費用はかからないから、
最初からDIYと決めつけずに業者さんも選択肢に入れて検討しましょう。