ワイヤレスイヤホンで最近人気が出てきている「EarFun」ですが、
どこの国のメーカーの製品なのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこでどこの国のメーカーなのかを中心にEarFunについて詳しく見ていきましょう。
EarFunは中国のメーカー
EarFunは中国に本社を置く「EarFun Technology」というメーカーのブランドです。
2018年設立の比較的新しいメーカーで、
ワイヤレスイヤホンなどワイヤレスオーディオ機器の開発・製造を行っています。
資本金は日本円で約3億円、従業員は50人以下の中小企業で、
設立当初はクラウドファンディングでの資金集めもしていました。
中国の企業情報サイトによると、
「ウェブソフト開発」「電子機器製品の研究、開発、生産」を主な業務としています。
しかし現状では、ワイヤレスイヤホンやワイヤレススピーカーなど
ワイヤレスオーディオ機器のみの取り扱いとなっています。
すでに数々の受賞歴がある
2023年現在EarFun Technologyは設立6年目ですが、
EarFun製品は数々の受賞歴があります。
(参照:https://www.myearfun.com/jp/about-us)
設立翌年の2019年に発売した最初の製品である「EarFun Free」と2020年発売の
「EarFun Air」が、「CES 2020」でイノベーションアワードを受賞しました。
CESは毎年1月にアメリカのラスベガスで開催される世界最大規模の家電見本市で、
全米家電協会(CTA)が主催しているイベントです。
イノベーションアワードは機能性とデザイン性に優れ、
先進的である製品に与えられる賞です。
同じく2020年には「EarFun Air」が「iF DESIGN AWARD 2020」を受賞しています。
iF DESIGN AWARDはドイツのデザイン振興の国際的組織が主催しており、
「IDEA賞」「レッドドット・デザイン賞」と並ぶ世界三大デザイン賞です。
過去には「レクサス」やソニーの「VAIO」など日本企業の製品も多数受賞しています。
(VAIOは現在はソニーの製品ではありません)
2021年には「VGP2021 SUMMER」で、
・Free2(Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン5,000~7,500円部門)
・Free Pro(Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン/ノイズキャンセリング7,500円未満部門)
の2製品が受賞しています。
VGPは音元出版が主催する、
オーディオビジュアル製品に関する国内最大級のアワードです。
同じ年のワイヤレスイヤホン部門では、パナソニックやソニー、BOSEといった
名だたるオーディオ機器メーカーも受賞しています。
VGP2022 SUMMERでは
・UBOOM L(Bluetoothスピーカー5,000~10,000円部門金賞)
・Free Mini(Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン5,000円未満部門金賞)
・Air Pro SV
(Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン/ノイズキャンセリング8,000~10,000円部門)
・Air S
(Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン/ノイズキャンセリング8,000円未満部門金賞)
と4製品が受賞しました。
VGP2023では「Air Pro3」が
Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン(8,000~10,000円)部門で金賞を受賞。
「Free S2」もBluetooth完全ワイヤレスイヤホン(5,000円未満)の部門で
金賞受賞となっています。
CNETやForbesなど多数のメディアでも優れたワイヤレスイヤホンとして
紹介されているのです。
設立直後から毎年のように何らかの賞を受けており、
専門家から見てもEarFun製品は技術的・デザイン的に優れているということです。
EarFunの評判
ネットでEarFun製品の評判を調べていると「コスパが高い」という意見が
一番多く見られました。
公式オンラインショップで販売されているワイヤレスイヤホン・ワイヤレススピーカーは
全て10,000円未満となっています。
10,000円未満にも関わらず
・ノイズキャンセリング
・外音取り込み
・マルチポイント接続
・低遅延モード
・防水
・急速充電
といった機能が備わっているのです。
最近は100円ショップでもワイヤレスイヤホンが売られているものの、
高機能なものは20,000円以上することも珍しくありません。
EarFunのワイヤレスイヤホンは十分な機能が備わっていてリーズナブルですから、
「コスパが高い」という評判になるわけです。
高性能なノイズキャンセリング
EarFunのワイヤレスイヤホンには色々な機能が備わっていますが、
中でもノイズキャンセリング機能が高い評価を受けています。
最新の「Air Pro3」はマイナス43デシベルで図書館の中で聞こえるぐらいの大きさの
ノイズまでカットするので、ほぼ外音が聞こえないほどです。
EarFunのワイヤレスイヤホンのノイズキャンセリング機能をONにして
ドン・キホーテの店内を歩いても、あのテーマソングが聞こえないほどなのだそうです。
音楽を聴くときはもちろん周りに人が居る中で集中したい時などの
耳栓代わりとしても使えます。
マルチポイント機能で端末の切替作業が不要
EarFunのワイヤレスイヤホンはマルチポイントに対応しているので、
複数端末との接続が可能で切替作業が要りません。
例えばスマホと接続しているワイヤレスイヤホンをパソコンで使うには、
通常はスマホとの接続を切ってからパソコンと接続する必要があります。
しかしEarFunのワイヤレスイヤホンではスマホとパソコンに同時に接続でき、
スマホで流している音楽を止めるとパソコン側の音声に切り替わるのです。
高価格帯のワイヤレスイヤホンなら付いていて当然の機能ですが、
10,000円未満でマルチポイント機能が付いている点が高く評価されています。
低遅延モードでゲームにも対応
EarFunのワイヤレスイヤホンには低遅延モードが搭載されており、
ゲームをプレイしている時にも使えるとして好評です。
通常のワイヤレスイヤホンでは、
端末が発した音声が耳に届くまでに多少のタイムラグが発生してしまいます。
画面内の動きと音がリアルタイムで連動しているゲームでは、
音のタイムラグがあるワイヤレスイヤホンは使いにくいとされているのです。
ところがEarFunのワイヤレスイヤホンは、一番安い「Free 1S」でも100ms、
最新の「Air Pro3」は55msのタイムラグしかありません。
msは「ミリセカンド」で1000分の1秒ですから、100msだと100分の1秒、
55msは1000分の55秒しか遅延しないということです。
100msだとゲームのジャンルによっては少し違和感があるかもしれませんが、
55msならほとんど遅延を感じることはありません。
IPX5対応の防水性能
EarFunのワイヤレスイヤホンは一部を除いてIPX5相当、
「Free 2S」と「Free 1S」はIPX7相当の防水性能を備えています。
IPX5は「あらゆる方向から噴流水を浴びても有害な影響が出ない」、
IPX7は「一時的に水没しても内部に浸水しない」という性能があることを示します。
ジョギングやウォーキングなど体を動かす時にワイヤレスイヤホンを使うと、
汗で濡れてしまうことも少なくありません。
外出時にワイヤレスイヤホンを使う際には、
突然雨に降られて濡れてしまうといったこともあります。
IPX5相当の防水性能があれば、
汗や雨で少々濡れたところでワイヤレスイヤホンが故障する心配がありません。
IPX7相当であれば、外を歩いている時に水たまりに落とした、洗面所で手を洗っている
ところに落としたといった場合でもすぐに拾い上げれば大丈夫です。
比較的リーズナブルなワイヤレスイヤホンで、
高度な防水性能を備えていることもEarFunが高い人気を得る要因となっています。
EarFun製品のデメリット
EarFunのワイヤレスイヤホン・ワイヤレススピーカーは総じて好評ではありますが、
マイナス評価をしているユーザーも少ないながら居ます。
否定的な意見として多く見られたのが「音質があまり良くない」ということです。
EarFunのワイヤレスイヤホンの音質は低音が少し強めで、
音のバランスがあまり良くなく、滑らかさに欠けるといった評価になっています。
ただ20,000円以上するような高価格帯のワイヤレスイヤホンと比べると落ちるだけで、
同じ価格帯のワイヤレスイヤホンとの比較であれば音質は良い方です。
音質には好みの問題もあり、EarFunのワイヤレスイヤホンの音質に
問題を感じていないユーザーも少なくありません。
また専用アプリと連動させてイコライザーで調整すれば、
音質はある程度自分好みに変更できます。
高評価レビューはサクラ!?
ネットでのEarFun製品の高評価レビューが多く見られますが、
高評価レビューにはサクラが混じっている可能性が否定できません。
EarFun製品を購入したユーザーによると、
EarFunから高評価レビューの投稿を依頼するメールが届くのだそうです。
中には「本当は星4つだけど、頼まれたから星5つにしておくか」と
実際よりも高い評価を入れているケースが無いとは言えません。
ただEarFunからのメールを無視しても何か不利益を被るわけではないので、
高評価レビューの全てがサクラの可能性は低いです。
しかしサクラレビューが混じっている可能性があって見極められないので、
EarFun製品に対するレビューが全て怪しく見えてしまいます。
まとめ
EarFunは中国に本社を置く、2018年に設立された比較的新しいメーカーです。
設立から数年で性能やデザインを評価する数々の賞を受けており、
専門家からも高く評価されています。
非常にコスパが高いですから、安くて性能の良いワイヤレスイヤホン・
ワイヤレススピーカーを探しているならぜひEarFunを検討してみてください。