みなさんこんにちはこんばんは、ノラです^^
マンションやアパートで光回線を使ってると、
思ったほど通信速度が速くないと感じることってあるわよね。
光回線の通信速度が上がらない原因は色々あるけど、
マンションなど集合住宅の場合は光回線の配線方式として「VDSL方式」を
採用しているからっていうのが大きな原因となっていることが多いわ。
じゃあそのVDSLっていうのは何なのか、集合住宅でVDSL方式を採用してると
どうして光回線の通信速度が遅くなるのかなどについて詳しく見ていくわよ。
VDSLって何?
VDSLは、家の固定電話でも使われるアナログ電話回線を使う
高速デジタルデータ通信技術である「デジタル加入者線(DSL)」の1種類よ。
DSLにはVDSLの他に
・ADSL
・CDSL
・HDSL
・SDSL
などがあるわ。
VDSLは上りと下りの通信速度が違っていて、
画像などをアップロードする時よりもダウンロードする時の方が通信速度が速くなるの。
DSLは全体的に基地局からの距離が遠くなればなるほど通信速度が遅くなる傾向が
あるんだけど、VDSLはDSLの中でもその傾向が顕著に現れるのね。
だから戸建てのインターネット回線としてVDSLが使われることは無くて、
マンションやアパートなど集合住宅内で使われるのが一般的よ。
VDSLは近々廃止される?
光回線の前のブロードバンド回線である「ADSL」のサービスが近々終了するって
ニュース、1度ぐらいは見聞きしたことがあるんじゃないかしら。
ADSLサービスが終了する原因は、利用者が大幅に減ったことに加えて、
NTTがアナログ電話回線を2025年に廃止する予定になっているからなのね。
アナログ電話回線が廃止されたらADSLサービスは提供できないから、
アナログ電話回線が廃止される前にADSLサービスを終了するってわけ。
じゃあADSLが使えなくなるなら、同じアナログ電話回線で通信するVDSLも
使えなくなるんじゃないかって思っちゃうわよね。
確かに2025年にアナログ電話回線は廃止予定なんだけど、NTTは2025年以降も
しばらく特別な機器を設置してアナログ電話回線が使えるようにする予定よ。
実際にNTT東日本のネットワークサービスの担当者はある取材で、
VDSLは「当面供給できると見ている」と話しているわ。
だからADSLが使えなくなっても、VDSL方式で光回線を提供しているマンションや
アパートで光回線が使えなくなることはありません。
ただ将来的にはVDSLも使えなくなる可能性があるから、
いずれマンションやアパートで光回線の配線方式を変更する(お金がかかる)って話が
出てくるかもしれないわね。
集合住宅の光回線方式
マンションやアパートなどの集合住宅では、光回線の配線方式として
・光配線方式
・VDSL方式
・LAN配線方式
のいずれかを採用しているの。
新築の時点で光回線を導入しているマンションやアパートは、
光配線方式を採用しているところが多いわね。
後から光回線が開通したマンションやアパートだと、
光配線方式よりも手軽に導入できるVDSL方式を採用してるところがほとんどね。
LAN配線方式を採用している集合住宅は少なくて、
比較的小規模なアパートぐらいじゃないかしら。
光配線方式
光配線方式は、最寄りの電信柱からマンションやアパートの各部屋まで光ケーブルで
繋がる配線方式よ。
まず最寄りの電信柱から集合住宅の共用部、外部との通信回線を収容している
主配線盤(MDF)があるMDF室に光ケーブルを引き込むわ。
MDF室に引き込まれた光ケーブルはPT(Premises Termination)という機器に接続され、
さらにスプリッタ・パッチパネルといった機器を通して分岐させるの。
それから電話線などが通ってる配管に分岐させた光ケーブルを通して、
集合住宅の各部屋に光回線を開通させるって仕組みね。
配管に光ケーブルを通すのが面倒だから、後から光回線を導入したマンションや
アパートでは光配線方式があまり採用されないのよ。
光配線方式では各部屋にONUが設置される
光配線方式を採用しているマンションやアパートでは、
各部屋に光回線の終端装置である「ONU」が設置されるわ。
ちなみにONUには、光回線で使われる光信号とパソコンなどで使われる
デジタル信号を相互に変換する機能があるのよ。
だからマンションやアパートの各部屋まで光ケーブルが行き渡ってる光配線方式では、
終端装置としてONUが設置されるってわけね。
VDSL方式
VDSL方式は、最寄りの電信柱から光ケーブルを共用部に引き込み、
共用部から各部屋へはアナログ電話回線を使って分配する配線方式よ。
まず最寄りの電信柱から光ケーブルが共用部であるMDF室に引き込まれ、
PTという機器に接続されるところまでは光配線方式と同じね。
PTを通った光ケーブルを「集合型回線終端装置」に接続するんだけど、
VDSL方式では光ケーブルが繋がっているのはここまで。
集合型回線終端装置にはLANケーブルでVDSL集合装置が繋がっており、
VDSL集合装置から既存のアナログ電話回線を使って各部屋に光回線を開通させる
仕組みになているわ。
直接光ケーブルに繋がるのではなく、
アナログ電話回線を介して光ケーブルに繋がるのがVDSL方式ってわけ。
既存のアナログ電話回線を使うので、光配線方式より手軽に導入できるってことで
VDSL方式を採用しているマンションやアパートが多いのね。
VDSL方式の終端装置はVDSLモデム
マンションやアパートでVDSL方式が採用されている場合は、
各部屋には光回線の終端装置として「VDSLモデム」が設置されるわ。
モデムには、アナログ電話回線を使うアナログ信号とパソコンなどで使う
デジタル信号を相互に変換する機能があるのよ。
VDSL方式では、光回線の基地局とマンションやアパートの共用部は光ケーブル、
共用部と各部屋はアナログ電話回線で繋がってるわ。
インターネットサイトのデータは共用部まで光信号で送られ、共用部の
集合型回線終端装置で光信号からデジタル信号に変換、さらにVDSL集合装置で
デジタル信号からアナログ信号に変換して各部屋に送られるわ。
アナログ信号で送られたデータは、各部屋に設置されているVDSLモデムで
デジタル信号に変換されて、パソコンやスマホでインターネットサイトが閲覧できるように
なっているのね。
LAN配線方式
LAN配線方式は、最寄りの電信柱から共用部に光ケーブルを引き込み、
共用部から各部屋へはLANケーブルを使って分配する配線方式よ。
最寄りの電信柱から共用部であるMDF室に光ケーブルを引き込み、
PTという機器に接続するところまでは光配線方式・VDSL方式と全く同じ。
さらに、PTから光ケーブルを集合型回線終端装置に接続するところまでは
VDSL方式と同じよ。
VDSL方式では集合型回線終端装置からVDSL集合装置を通したけど、
LAN配線方式では集合型回線終端装置から直接LANケーブルで各部屋に
光回線が分配される仕組みなのね。
LAN配線方式はVDSL方式よりもさらに手軽なんだけど、部屋数の多い集合住宅には
適していないから比較的小規模なアパートぐらいしか採用していないのよね。
LAN配線方式だと各部屋に終端装置は設置されない
LAN配線方式を採用している集合住宅の各部屋には、
ONUやモデムといった終端装置は設置されないのよね。
LAN配線方式では、集合住宅の各部屋は共用部に設置されている
集合型回線終端装置とLANケーブルで直接繋がってるわ。
だから各部屋には集合型回線終端装置に繋がるLANコネクタ
(LANケーブルを挿すコンセント)があるだけで、終端装置は設置されないのね。
VDSL方式だと光回線の通信速度が遅いのはなぜ?
一般的にVDSL方式を採用しているマンションやアパートでは、
光回線の通信速度が遅いと言われているわ。
その理由は、
共用部から各部屋に光回線を分配するのにアナログ電話回線を使っているからなの。
アナログ電話回線でも最大通信速度が1Gbpsのものもあるんだけど、
現在固定電話用として使われているアナログ電話回線のほとんどが
最大通信速度100Mbpsとなってるのよね。
だからVDSL方式のマンションやアパートでは、
最大1Gbpsの光回線を使っても通信速度が最大100Mbpsになっちゃうってわけ。
最大1Gbpsだと実測値でも100Mbps200Mbpsが出るけど、
最大100Mbpsだと実測値は50Mbpsも出れば良い方で、
VDSL方式は通信速度が遅いって言われちゃうのよね。
アナログ電話回線ってどんなもの?
VDSL方式で使われるアナログ電話回線は、
銅線を使った通信ケーブルで「メタル回線」が正式な名称よ。
電話とインターネット通信では違う周波数帯を使うから、
1本のメタル回線でも電話での通話とインターネット通信が同時に使えるのね。
メタル回線を使えばインターネット用に別途新しい回線を引く必要が無くて、
インターネット回線の開通に費用がかからないのが大きなメリットよ。
ただ基地局からの距離が遠くなるほど通信速度が遅くなるから、
メタル回線を使うADSLでは地域によって通信速度に格差が出るって問題もあるわ。
(VDSLは同じ建物内なので通信速度に格差は出ない)
同じADSLサービスを同じ料金を払って使ってるのに、基地局の近くの地域は
通信速度が速くて、遠い地域は通信速度が遅いのは不公平よね。
マンションやアパートで通信速度が遅いVDSL方式を採用する理由
光回線を使う側からすると通信速度が速い方が良いのに、マンションやアパートで
わざわざ通信速度が遅いVDSL方式を採用する理由が気になるわよね。
VDSL方式を採用する主な理由は
・金銭面
・建物の構造
の2つよ。
1つは金銭面の問題で、すでに入居者の居るマンションやアパートに後から光回線を
開通させる場合に光配線方式だと余分にお金がかかっちゃうのよね。
共用部から各部屋まで光ケーブルを行き渡らせるには配線工事が必要で、
その工事費は光回線を使う入居者が負担することになるわ。
VDSL方式だと既存の電話回線を使うから配線工事不要で、各部屋に光回線を
開通させる際に入居者の金銭的負担が軽くなるからVDSL方式を採用するってわけね。
建物の構造上VDSL方式にせざるをえない
マンションやアパートが通信速度の遅いVDSL方式を採用するもう1つの理由が、
建物の構造の問題よ。
光ケーブルにはガラスのような芯が通っていて、
光ケーブルを曲げることで中の芯が折れると通信できなくなっちゃうの。
そう言えば私の実家で光回線の開通工事をした時、工事業者の人に
「ケーブルを折り曲げないでください」って言われたのを思い出したわ。
マンションやアパートの構造によっては、各部屋に光ケーブルを行き渡らせるのに
どうしてもケーブルを折り曲げざるをえない箇所があったりするのね。
そういった場合は、通信できなくなるリスクを回避することもあって、
通信速度が遅くなってもVDSL方式を採用することになるってわけ。
VDSL方式のメリット
VDSL方式には通信速度が遅いというデメリットだけでなく、
実際に光回線を使うマンションやアパートの入居者にもメリットがあるのよねぇ。
マンションやアパートでVDSL方式を採用するメリットとしては
・導入費用が安い
・建物の構造を気にしなくて良い
・開通工事費が安くなる可能性がある
などが挙げられるわ。
VDSL方式だとマンションやアパートに光回線を導入する際には、
建物の共用部まで光ケーブルを引き込めばOKなの。
各部屋までは既存の電話回線を使うから、
マンションやアパートに光回線を導入する費用を安く抑えることができるのね。
それから、光ケーブルは中にガラスのような芯が通ってて折り曲げることができないから、
マンションやアパートの構造によっては光配線方式を採用したくてもできないことが
あるのよ。
その点VDSL方式は光ケーブルを引き込むのは共用部までだから、
建物の構造を気にする必要が無いのも大きなメリットと言えるわ。
また既に共用部まで光ケーブルが引き込まれていれば、
各部屋では光回線の開通工事が無派遣工事で済む可能性があるのね。
通常の開通工事は15,000円ぐらい工事費がかかるけど、
無派遣工事だと7,000円ぐらいでできちゃうのよ。
VDSL方式だったら必ず無派遣工事になるわけじゃないけど、実際に光回線を使う
マンションやアパートの入居者にもVDSL方式のメリットはあるってことね。
VDSL方式のデメリット
VDSL方式のデメリットは何と言っても、
本来1Gbpsの最大通信速度が100Mbpsに抑えられちゃうってことね。
最大通信速度が遅い実際にインターネットを使う時の実測値も遅いから、
最大1Gbpsで使える光配線方式に比べると最大100MbpsのVDSL方式は
通信速度が遅くなるのよねぇ。
通信速度が遅いにも関わらず光配線方式とVDSL方式で光回線の料金は同じだから、
実質的にVDSL方式の料金は割高ってことにもなるのよ。
それからマンションやアパートでは何人かの入居者で1本の回線を共有することに
なるから、夜間や休日などには通信速度が遅くなりやすいというデメリットもあるわ。
これはVDSL方式だけのデメリットじゃないけど、
VDSL方式は普段から通信速度が遅い上に遅くなりやすいから、
時間帯によってはインターネットに全然繋がらないなんてこともあるのよねぇ。
マンションやアパートの配線方式の見分け方
これから光回線を開通させる場合には、
自分の住んでるマンションやアパートの配線方式が光配線方式なのか
VDSL方式なのかLAN配線方式なのか気になるわよね。
正直マンションやアパートの配線方式を見分けるのは簡単じゃないんだけど、
壁を見れば何とか見分けることも可能よ。
光配線方式のマンションやアパートの部屋の壁には「光コンセント」、
VDSL方式の部屋の壁には「モジュラージャック」、
LAN配線方式の部屋の壁には「LANコネクタ」が設置されているわ。
光コンセントは「光」という文字とともに差込口が下向きに付いてるのが特徴ね。
これは光コンセントの差込口からはレーザー光線みたいなものが出てて、
これを直視すると目に悪影響が出る恐れがあるわ。
だからレーザー光線を直視しないように光コンセントの差込口は下向きになってるのね。
モジュラージャックとLANコネクタは形状が似てるけど、モジュラージャックにはNTTや電話の受話器のロゴ、LANコネクタにはLANと表記されてるから見分けられるはずよ。
マンションやアパートで既に光回線を使っている場合の配線方式の見分け方
既に部屋に光回線が開通している状態でマンションやアパートの配線方式を
見分けるには、部屋に設置されている終端装置を見れば良いわよ。
光配線方式だとONUもしくはホームゲートウェイ(HGW)、
VDSL方式だとVDSLモデム、LAN配線方式だと終端装置は設置されてないわ。
ONUとHGWはフレッツ光や光コラボで使うNTTのものだけど、
NTTのロゴの下の方に「GE-ONU」って印字されてるから分かりやすよね。
VDSLモデムの画像もNTTのもので、こちらも本体の下の方の「VDSL」と表記と
上から2番目に「VDSL LINK」というランプが目印になるわよ。
NTTの機種はONUとHGWは角張っててVDSLモデムは丸みを帯びてるから
見た目でもある程度見分けがつくけど、機種によっては見た目じゃどっちか
分からない場合も多いわ。
大家さんや管理会社に聞くのが確実
壁の差込口や光回線の終端装置でマンションやアパートの配線方式を見分けることが
できるんだけど、確実なのは大家さんや管理会社に聞くことね。
別にマンションやアパートの資産価値を下げるものじゃないから、
大家さんや管理会社に聞けば配線方式を教えてもらえるはずよ。
ただ大家さんや管理会社が、
マンションやアパートの配線方式を知らない可能性もゼロじゃないわ。
もし大家さんや管理会社に聞いて「知らない」と言われたら、マンションやアパートに
導入されている光回線の回線事業者に問い合わせるという方法もあるわよ。
(教えてもらえないかもしれないけど・・・)
マンションやアパートの配線方式をVDSL方式から光配線方式に変えられる?
自分の住んでるマンションやアパートの配線方式がVDSL方式だったら、
それを光配線方式に変えてもらうことはできなくはないわ。
VDSL方式から光配線方式に変更するには、大掛かりな工事が必要で、
当然費用もそれなりに発生するのよねぇ。
マンションやアパートの住人の中から、「VDSL方式から光配線方式に変更するための
工事費を負担したくない」という人も出てくるわ。
だからマンションやアパートの管理組合で配線方式の変更について話し合って、
住人の多数から配線方式を変更することに対して賛成してもらう必要があるの。
さらに大家さんや管理会社にマンションやアパートの配線方式を変更してもらうように
お願いして、承諾を得ないといけないのよ。
住人の多数が賛成してても大家さんや管理会社が首を縦に振らない限りは、
マンションやアパートの配線方式を変更することはできないわね。
配線方式が変更できない場合は戸建て用プランで光回線を使う
配線方式の変更について住人の多数に賛成してもらうことや大家さん・管理会社の
承諾が得られそうもないのであれば、戸建て用プランで光回線を使う方法があるわよ。
戸建てで集合住宅用プランを使うことはできないけど、
マンションやアパートで戸建て用プランを使うことができるわ。
集合住宅用プランで光回線を利用する場合は、
最寄りの電信柱から共用部を経由して各部屋に光回線が分配されるわよね。
戸建て用プランだと、共用部を経由せずに、
最寄りの電信柱から直接部屋に光回線を引き込むの。
これならマンションやアパートがVDSL方式でも、
最大1Gbpsで光回線を使うことができるわよ。
ただ戸建て用プランは集合住宅用プランよりも料金が高く設定されてるから、
戸建て用プランを利用することで光回線の料金が高くなっちゃうから気をつけてね。
また部屋に直接光回線を引き込むとは言え、
事前に大家さんや管理会社に戸建て用プランで光回線を使うことや
開通工事を行うことの許可を取っておかないとダメよ。
主要な光回線の戸建て用プランの料金
主要な光回線の戸建て用プランの料金を紹介するわ。
まずNTTのフレッツ光は次の通りよ。
・東日本(ギガファミリー)・・・月額4,500円+プロバイダ料金
・西日本(ファミリー・スーパーハイスピードタイプ隼)・・・月額4,730円+プロバイダ料金
(3年目以降は4,521円+プロバイダ料金)
光コラボのドコモ光とソフトバンク光は下記の通り。
・ドコモ光(1ギガ タイプA)・・・月額5,200円
(1ギガ タイプB)・・・月額5,400円
・ソフトバンク光(ファミリー)・・・月額5,200円
auひかりの戸建て用プランの料金は次の通りね。
・auひかり(ホームタイプ ギガ得)・・・月額5,200円
(ホームタイプ ずっとギガ得)・・・月額5,100円
(2年目は月額5,000円、3年目以降は月額4,900円)
集合住宅用はどれも月額4,000円ぐらいだから、
集合住宅用よりも戸建て用の方が月1,000円ほど料金が高いのね。
ちなみに、全て長期利用割引のみ適用した金額で、
フレッツ光以外は光回線の月額料金にプロバイダ料金が含まれているわ。
それからドコモ光の「タイプA」と「タイプB」はプロバイダの違いだけで、
通信品質は全く同じよ。
auひかりは光コラボじゃない
ドコモ・au・ソフトバンクの大手携帯キャリアはいずれも光回線サービスを
行ってるんだけど、auだけ種類が違うから気をつけてね。
ドコモ光とソフトバンク光はフレッツ光の回線を使う光コラボと言われるもので、
auひかりは独自の回線を使った光回線サービスなの。
光回線を使う上では光コラボかどうかは大きな問題じゃないんだけど、
光回線を乗り換える場合に注意が必要なのよ。
フレッツ光から光コラボ、光コラボ同士、光コラボからフレッツ光への乗り換えでは、
同じ回線をそのまま使い回すことができるわ。
だからフレッツ光からドコモ光に乗り換える場合には、開通工事は不要で、
転用の手続きだけで乗り換えられるの。
(光コラボ同士、光コラボからフレッツ光は事業者変更)
でもフレッツ光からauひかりへの乗り換えでは、フレッツ光の解約と
auひかりの新規契約の手続きが必要で、auひかりの開通工事も必要なのよねぇ。
(場合によってはフレッツ光の撤去工事も必要)
VDSL方式でも最大通信速度が100Mbpsを超える場合も
実はVDSL方式を採用しているマンションやアパートでも、
建物によっては最大通信速度が100Mbpsを大きく超える場合があるのよ。
「VDSL G・fast」という新しい通信規格を使えば、
VDSL方式でも最大通信速度を1Gbpsに近付けることができるわ。
実際にVDSL G・fastを使っているauひかりの「マンション タイプG」では、
最大通信速度が664Mbpsになってるのよね。
ただ現状ではVDSL G・fastを使っていることがはっきり分かるのはauひかりだけで、
それ以外の光回線サービスでは使えるのかどうか分からないわ。
またauひかりを導入していてもVDSL G・fastが使えるマンションやアパートは
限られてるから、VDSL G・fastを導入しているマンションやアパートを探すのは
難しいわよ。
それから最大通信速度が10Gbpsの、
G・fastにさらなる改良を加えた「XG-FAST」というVDSLの新しい規格もあるのよ。
世界的な通信事業者である「ノキア」が2020年にXG-FASTの商用化を
予定しているんだけど、2020年5月現在ではまだXG-FASTが使えるという話は
聞かれないわね。
VDSL方式の通信速度は遅くない?
VDSL方式の最大のデメリットは通信速度が遅いことなんだけど、
実はインターネット回線に比べて極端に遅いってわけでもないのよねぇ。
VDSL方式の最大通信速度は100Mbpsで、
実際にインターネットを使うときの実効速度は50~60Mbpsも出れば十分だわ。
光配線方式だと実効速度が普通に100Mbpsを超えたりするから、
通信速度の数値だけで比較するとVDSL方式はやっぱり遅いのね。
でも50Mbpsと100Mbpsは数値で見ると2倍の違いがあるけど、
実際にインターネットを使っている時には2倍の違いは感じないわ。
通信速度は20Mbpsも出てれば十分と言われてて、20Mbps以上であれば
SNSはもちろん動画視聴やオンラインゲームのプレイにも全く問題が無いのよ。
だからVDSL方式のマンションやアパートでインターネットを使ってて特に不便が
無いなら、配線方式を変更したり戸建て用で光回線を使う必要なんか無いってわけなの。
VDSL方式でもIPv6 IPoEを利用すれば通信速度が速くなる?
光回線で「IPv6 IPoE」という次世代通信方式を使うこと、
従来よりも通信速度が速くなるというのは知る人ぞ知る事実よ。
じゃあVDSL方式でもIPv6 IPoEを利用すれば通信速度が速くなるのかって言うと、
多少は速くなるけど、大きな期待はできないわね。
従来の通信方式であるIPv4には
・最大200Mbpsの速度制限
・網終端装置を通らないとインターネットサイトにアクセスできない
という2つの通信速度を遅くする原因があるのよ。
2つ目の網終端装置は、インターネット利用が増える時間帯には混雑しやすくて、
通信速度低下の大きな要因となっているのわ。
IPv6 IPoEを利用すれば、網終端装置を通らなくてもインターネットサイトに
アクセスできるから、VDSL方式でも多少通信速度アップが期待できるってわけ。
でも1つの最大200Mbpsの速度制限は、
最大通信速度が100MbpsのVDSL方式には何の影響も無いのよね。
最大1Gbpsの光配線方式なら、IPv6 IPoEで最大200Mbpsの速度制限が
無くなることで大幅な速度アップが期待できるわ。
ところがVDSL方式でIPv6 IPoEを使って最大200Mbpsの速度制限が無くなっても、
最大100Mbpsのままだから大幅な速度アップは期待できないのよ。
VDSL方式の通信速度をアップさせるには
VDSL方式のマンションやアパートの光回線の通信速度をアップさせたいなら、
戸建て用プランに乗り換えるのがもっとも効果的よ。
でも戸建て用プランに乗り換えるには手間もお金も時間もかかるから、ちょっと効果は
薄くなるけど、もっと手軽にVDSL方式の通信速度をアップさせる方法を紹介するわ。
VDSL方式の通信速度をアップさせるには、
・WiFiルーターを買い替える
・IPv6 IPoEを利用する
という2つを組み合わせると良いわよ。
もしWiFiルーターを何年も使ってる場合には、
WiFiルーターを最新のものに買い替えるだけで通信速度アップが期待できるわ。
さすがに5倍10倍にはならないけど、
10Mbpsだったものが20Mbps30Mbpsぐらいにアップする可能性は十分にあるよ。
さらにIPv6 IPoEを利用すれば、
VDSL方式でも通信速度が70~80Mbpsぐらいまでアップする可能性があるわ。
ただしIPv6 IPoEについては、利用している光回線サービスやプロバイダによっては利用できないこともあります。
またIPv6 IPoEの利用は基本的に無料だけど、
利用するには光回線の事業者やプロバイダでの別途申し込みが必要よ。
モバイルルーターを利用する方法も
WiFiルーターを買い替えても、IPv6 IPoEを利用しても通信速度がアップしない場合は、
モバイルルーターを使うって方法もあるわよ。
モバイルルーターの技術は年々進化してて、
今ならVDSL方式の光回線の代わりぐらいはモバイルルーターでも務まるわ。
WiMAXのモバイルルーターは、月間通信量無制限で、
最新機種だと最大通信速度が光回線並の1Gbps超なの。
さすがに実効速度は光回線並とはいかないけど、
それでも地域によっては100Mbpsを超えることもあるんだから。
まとめ
VDSL方式のマンションやアパートで通信速度に不満があっても、
簡単に配線方式を変更してもらうことはできないわ。
まずはVDSL方式のままで通信速度をアップさせる方法を試してみましょう。
それでもダメなら、
戸建て用プランで光回線を使うかモバイルルーターの利用を検討するのが良いわね。