IT

MSIがどこの国のメーカーか知りたくない?

投稿日:

eスポーツを観戦していると、選手が使っているパソコンなど至る所で
「MSI」というロゴを見かけることがあります。

ではMSIとはどこの国のどういったメーカーなのかなどについて詳しく見ていきましょう。

     
   

MSIは台湾の電機メーカー

eスポーツ会場などでよく見かける「MSI」は、台湾に本社を置く電子機器メーカーです。

正式な社名の一部である「MicroStar International(微星科技)」の頭文字から
「MSI」という略称が使われています。

1986年にソニー台湾の元技術者5人によって設立され、
現在はマザーボードやビデオカードのトップメーカーに成長しました。

マザーボードなどの部品に留まらず、
ゲーミングパソコンやクリエイターパソコンなどノートパソコンの製造も行っています。

特にゲーミングパソコンは日本国内でもトップクラスの販売台数で、
いくつかのeスポーツのプロチームと提携もしているのです。
(参照:https://www.msi.com/Gaming-Team)

現在はMSIとソニーに直接的な関係はありませんが、
ソニーの元技術者が作っただけに日本人にも親しみやすいメーカーとなっています。

パソコンの製造は中国

MSIは台湾のメーカーですが、
ノートパソコンなど製品のほとんどは中国にある工場で作られています。

「アジアのシリコンバレー」とも言われる深セン市など中国国内にいくつか生産拠点が
あり、日本で購入するMSI製品はほぼ中国製です。

日本では中国製が好まれない傾向が強いですが、
パソコンなどの電子機器の日本向け製品は多くが中国で作られています。

欧米のメーカーも東アジア向け製品は中国の工場で作っていることが多く、
日本のメーカーも中国の工場で製品を作っているケースが少なくありません。

世界中から有数の技術者と最先端の技術が中国に集まっていますから、
パソコンなど中国製の電子機器は比較的品質が高いです。

また中国では、電子機器の開発・研究から部品調達、製造、製品テストまで
国内で一貫して行うことができるので製造コストが抑えられます。

日本では中国製には「安かろう悪かろう」のイメージが根強く残っていますが、
電子機器に関しては中国製は安くて良い物となっているのです。

eスポーツでよく見るもう1つの「MSI」

eスポーツ会場ではMSIのゲーミングパソコンが使われているのをよく見ますが、
実はもう1つeスポーツでよく見る「MSI」があります。

eスポーツの国際大会の1つに「Mid-Season Invitational」があり、
こちらも頭文字から「MSI」という略称が使われています。

MSI本選出場に向けた予選会が行われていることもあって、
eスポーツ会場では「MSI」のロゴをよく見かけるのです。

ちなみにパソコンメーカーであるMSIとeスポーツの国際大会であるMSIには、
直接的な関係はありません。

MSIのゲーミングノートパソコンの特徴

これからゲーミングノートパソコンを購入するならMSIは選択肢に入ってくるので、
MSIのゲーミングノートパソコンの特徴をいくつか紹介しましょう。

MSIのゲーミングノートパソコンが人気となっている要因の1つが
「薄型・軽量」であることです。

ゲーミングノートパソコンは一般的なノートパソコンよりも高性能なパーツを使っており、
稼働中は本体内に熱がこもりやすくなっています。

効率的に排熱してパーツの性能や耐久性が上げるために、
ノートパソコン本体が分厚く・重くなっていることが多いのです。

しかしMSIは薄型・軽量のゲーミングノートパソコンのパイオニア的存在で、
現在でもMSIのゲーミングノートパソコンは薄型・軽量が大きな特徴となっています。

例えばMSIのゲーミングノートパソコンである「Bravo-15」という機種は、
本体の厚みが24.9mmで重さが2.25kgです。

対してDellのゲーミングノートパソコン「G15」は本体の厚みが26.9mm、
重さが約2.5kgとなっています。

最近は他メーカーもゲーミングノートパソコンの薄型・軽量化を進めているので
差が縮まっているものの、MSIの方が薄くて軽いのです。

一般の人がゲーミングノートパソコンを持ち歩くことは少ないですが、
薄型・軽量であればゲーミングノートパソコンの収納場所に困りません。

エントリークラスからハイエンドモデルまで種類が豊富

MSIのゲーミングノートパソコンは種類が豊富なことも特徴の1つです。

家電量販店のオンラインショップで他メーカーのゲーミングノートパソコンを検索すると、
せいぜい10~20件もヒットすれば良い方です。

ところがMSIのゲーミングノートパソコンを検索すると40件近くヒットします。

性能的には少し落ちるものの比較的安価なエントリークラスから、
超高性能で価格も高いハイエンドモデルまで揃っています。

これからパソコンゲームを始める初心者でも大会に出場するようなeスポーツ上級者
でも、MSIなら自分に合ったゲーミングノートパソコンを見つけやすいのです。

ただ初心者にとってはゲーミングノートパソコンの性能の違いがよく分からないので、
種類が豊富すぎて逆に選びにくいこともあるかもしれません。

お得なキャンペーン

MSIの公式オンラインショップでは随時お得なキャンペーンが行われています。
(参照:https://jpstore.msi.com/html/page18.html)

2023年10月現在は、MSIのノートパソコンを購入してレビューを投稿すると
 ・Steamウォレット1,000円分
 ・WPS Office2
 ・Movie Studio2022
の3つがもれなく貰えるキャンペーン実施中です。

ちなみに「Steamウォレット」は、
ゲームプラットフォームのSteamでゲームの購入などで使えます。

「WPS Office2」はMicrosoftOfficeの互換ソフトで、
 ・文書作成(Word)
 ・表計算(Excel)
 ・スライド作成(PowerPoint)
 ・PDF閲覧
の4つのソフトが使えます。

MicrosoftOfficeと互換性がありますから、WPS Officeで作成した文書や表、スライドは
MicrosoftOfficeでも閲覧・編集が可能です。

「Movie Studio2022」は動画編集ソフトで、
簡単操作で初心者でも簡単に動画の編集ができます。

MSIの公式オンラインショップで購入した場合だけでなく、
指定の通販サイトや家電量販店オンラインショップでの購入でもOKです。

上記のキャンペーン以外にも、価格が最大で40%OFF、対象商品購入で
ゲーミングマウスやWi-Fiルーターなどが貰えるキャンペーンも行われています。

MSIのゲーミングノートパソコンはお得に購入できるという点も大きな特徴なのです。

     
   

MSIのゲーミングノートパソコンで注意すべきこと

MSIのゲーミングノートパソコンで購入する上で注意すべきこととして挙げられるのが、
「価格が高い」ということです。

例えば
 ・CPU Corei7-9750H
 ・GPU RTX2060
 ・メモリ16GB
 ・ストレージ(SSD)512GB
というミドルスペックのゲーミングノートパソコンがMSIだと約27万円となっています。

国産であるドスパラやマウスコンピューターの同スペックゲーミングノートパソコンは
20万円以下で購入できます。

MSIは海外メーカーのため為替変動の受けやすいこともありますが、
比較的安いメーカーに比べると3~4割ほど高額です。

価格も重要な要素として考えるなら、
MSIは選択肢から外れる可能性が高くなってしまいます。

カスタマイズができない

MSIのゲーミングノートパソコンは基本的にカスタマイズができません。

ゲーミングノートパソコンの中心部であるCPUやGPUはもちろん、
メモリやストレージを増強することもできなくなっています。

カスタマイズできないからゲーミングノートパソコンの種類を豊富に揃えている、
とも言えるわけです。

MSIはゲーミングノートパソコンの種類が豊富なので、
カスタマイズしなくても自分に合ったものが見つかる可能性が高いです。

しかし中級者・上級者になればパソコンを自分が使いやすいように「育てる」楽しみも
ありますから、カスタマイズできないのはデメリットとして小さくありません。

最新パーツが発売されてもすぐに使えない

先のカスタマイズできないことと関連して、マザーボードやグラフィックボードなど
MSIの最新パーツがゲーミングノートパソコンですぐに使えない点も注意です。

元々MSIはマザーボードなどのパソコンパーツのメーカーで、
現在もパソコンとは別に最新パーツを製造しています。

しかしMSIの最新パーツが発売されてもカスタマイズできませんし、
最新パーツ搭載のゲーミングノートパソコンが発売されるのは少し後です。

発売されたばかりのMSIの最新パーツを使いたい場合は、
MSIのゲーミングノートパソコンは選択肢から外さざるをえません。

サイバー攻撃による情報流出

ゲーミングノートパソコンではなくMSIそのものに関するリスクとして、
サイバー攻撃による情報流出を発生させたことが挙げられます。

2023年4月7日、MSIは公式サイトで情報システムがサイバー攻撃を受けたことを
公表しました。
(参照:https://www.msi.com/news/detail/MSI-Statement-141688)

一部報道では身代金目的のランサムウェアによる攻撃だったとのことで、
データベースやソースコードなど1.5TBに及ぶデータが盗まれたとのことです。

MSIが身代金支払いを拒否したため1.5TB分のデータが公開されてしまい、
今後データを悪用したMSIを騙る不正事案が発生する懸念があります。

幸い顧客情報は流出しませんでしたし、現状では公開されたデータは悪用されて
いませんが、攻撃を受けてデータを盗まれたMSIには不安しか感じません。

まとめ

MSIは台湾に本社を置く電子機器メーカーで、
ゲーミングノートパソコンを含めた製品の大多数は中国の工場で作っています。

元々マザーボードなどのパーツを作っていたこともあって、
ゲーミングノートパソコンを含むMSIのパソコンは高性能という評価です。

ただ価格が他メーカーよりも高めで、
基本的にカスタマイズできないデメリットもあるので購入の際は慎重に検討してください。

   
   

Copyright© インターネットのお話 , 2024 All Rights Reserved.