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「Acer」ってなんて読む?読み方を知らないと恥ずかしいかも

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コスパの高いパソコンとして日本はもちろん世界でも高い人気となっている「Acer」、
存在は知っているけど読み方が分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「Acer」の読み方やどういった会社なのか、
製品にはどういった特徴があるのかなどを詳しく見ていきましょう。

     
   

「Acer」の読み方

パソコンメーカーである「Acer」の読み方は「エイサー」です。

Acerは台湾企業で、台湾の公用語である台湾華語では「宏碁」という表記に
なっています。
(参照:https://www.acer.com/corporate/zh/overview(中国語サイト))

「宏碁」は台湾華語では「エイサー」という読み方で、
宏碁を英字表記したものが「Acer」なのです。

ちなみに台湾華語は中国語の1つである北京語をベースに日本語が混ざったもので、
一般的に中国語とされることもあります。

Acerは1976年に台湾で創業、当初は従業員が11人だけの小さな会社で
 ・工業デザイン
 ・海外貿易
 ・コンピューター関連
の3つを主要事業としていました。

創業メンバーの一部が抜けたことをきっかけとして事業をコンピューター関連に絞ります。

他社ブランドのOEM生産とアメリカからの電子機器の輸入で成功を収め、
1981年に自社ブランドのパソコンを開発します。

当時は台湾や中国など中国語圏では「宏碁」、
中国語圏以外では「Multitech(マルチテック)」というブランド名で販売していました。

ただ既にマイクロテックという企業が存在しており、それ以外にも「テック」を使う企業が
多く存在していたのでMultitechは埋没してしまっていたのです。

そこで他社との差別化を図るため、
1987年にブランド名をMultitechから宏碁の英字表記であるAcerに変更しました。

世界6位の大手パソコンメーカー

Acerは2022年度のパソコン世界シェアで6位の世界的大手メーカーです。

世界シェアトップはLenovoで、
以下HP・DELL・Apple・ASUSに次いでAcerが6位となっています。

2021年度まではAcerが5位でASUSが6位だったので、
2022年度になってAcerは順位を1つ落としているのです。

ただしASUSが大きく伸ばしたために順位が入れ替わっただけで、
別にAcerの売り上げが大きく落ちたわけではありません。

Acerの由来

ブランド名を英字表記でAcerとしたのにはいくつか由来があります。

Acerはラテン語由来で「鋭い」という意味があり、
ギリシャ語由来では「完全に優れた」という意味を持っています。

最先端であるコンピューター事業で、鋭い感覚を持って完全に優れたブランドに
なれるようにという意味合いが込められているのではないでしょうか。

もう1つの由来のとして、トランプゲームのブリッジでエースが一番強いことから
AceからAcerとしたとも言われることがあります。

さらにアルファベットの一番目であるAから始まるブランド名にすることで、
「トップに立って強い影響力を持つ」という意味合いもあるとのことです。

Acerの日本法人の社長が過去のインタビューで、
「Acerはイロハモミジに由来している」と発言しています。

英語でAcerは「楓(カエデ)」という意味で、Acer palmatumはイロハモミジを意味します。

イロハモミジは暑さ寒さに強く、比較的育てやすいとされており、
日本だと北海道から九州までどこでも栽培可能です。

またイロハモミジを始めとしたカエデ類は丈夫で、
木材としてもスキー板やピアノなどに使われています。

どこでも栽培可能なので誰にでも親しまれる、丈夫なので製品も会社も長寿命という
意味を込めてブランド名をAcerにしたとのことです。

沖縄のエイサーと関連はある?

Acerの本社がある台湾は地理的に沖縄と近く、
過去には日本の統治下にあった時代もありました。

日本との繋がりが強いことから、沖縄の伝統芸能「エイサー」とAcerには
関連があるのではないかと言われることがあります。

Acerの由来を色々と調べましたが、
沖縄のエイサーとの関連については見つかりませんでした。

先にも書いたように、トランプのエースやイロハモミジなどがAcerの由来となっています。

沖縄のエイサーは、浄土宗の念仏歌の合いの手
「エイサー、エイサー、ヒヤルガエイサー」が由来とされています。

仏教は元々中国から日本に伝来したもので、
台湾で信仰されている宗教の1つが仏教です。

ただ浄土宗は日本で生まれた仏教の宗派であり、
台湾に浄土宗の念仏歌が浸透しているとは考えにくいです。

沖縄と台湾には仏教という繋がりはありますが、
エイサーとAcerには直接的な繋がりは無いと考えられます。

Acerの製品

Acerと言えばパソコンメーカーのイメージが強いですが、
そのイメージ通り主力製品はパソコンです。
(参照:https://store.acer.com/ja-jp/)

ノートパソコンもあればデスクトップパソコンもありますし、小型で軽量の
モバイルパソコン、タブレットとしても使える2in1パソコン、ゲーミングパソコンもあります。

パソコン本体だけでなくパソコン用モニター、マウス、キーボードといった周辺機器、
パソコン部品であるグラフィックボードも取り扱っています。

パソコン関連以外だとタブレットやプロジェクターもありますし、
変わったところだとサーキュレーターや空気清浄機も公式ストアで購入可能です。

Acer製品の特徴

パソコンを始めとしたAcer製品の特徴としては「価格の安さ」が挙げられます。

例えばノートパソコンは公式オンラインストアだと最安で6万円台ですが、
通販サイトだと最安で3万円台から購入可能です。

3万円台で買えるパソコンは性能が高くないものの、動画編集やホームページ作成、
オンラインゲームなど難しいことをしなければ十分に使えます。

性能の割に価格が安いのでコスパが高く、
価格重視でパソコンを選ぶのであれば当然Acerは選択肢に入れるべきです。

ラインナップが豊富

Acerは主力製品であるパソコンのラインナップが豊富です。

シンプルで性能は高くないものの価格が安いエントリーモデルから、
価格も性能も高いゲーミングパソコンまで様々な価格帯のモデルが揃っています。

小型・軽量で持ち運びに便利なモバイルパソコン、本体とディスプレイが分離して
ディスプレイ単体でもタブレットとして使える2in1パソコンもあります。

高性能なゲーミングパソコンやクリエイター向けのパソコン、
Googleが開発したOSを搭載したChromebookを取り扱っているもAcerです。

最新のOLEDを使ったディスプレイを搭載したノートパソコンもありますし、
環境に配慮したモデルもあります。

Acerのパソコンは非常にラインナップが豊富ですから、
自分の使い方に合ったパソコンが見つけやすいのです。

実店舗でも購入できる

Acerのパソコンは、家電量販店やパソコンショップなどの実店舗で購入できる点も
特徴となっています。

特に家電量販店は大手メーカーの高い価格帯のパソコンの取り扱いが多く、
海外メーカーのリーズナブルなパソコンはあまり取り扱っていません。

実際にアメリカの世界的パソコンメーカーであるDELLのパソコンを家電量販店で
見かけることはほとんど無いです。

デスクトップパソコンはともかくノートパソコンは、
キーの間隔や打鍵感などがメーカーやモデルによって違っています。

実物を触ってみないことには自分にとっての使いやすさが分かりにくいですから、
実店舗で実物を触って検討できることはユーザーにとっては大きいです。

Acerは家電量販店やパソコンショップで取り扱われていることが多く、
実物を触って購入を検討できることが大きな特徴と言えます。

ただ家電量販店は価格があまり安くありませんから、Acerのパソコンを購入する場合は
家電量販店で触ってみてネットで購入するのがおすすめです。

デスクトップパソコンのラインナップが少ない

Acerのあまり良くない特徴として「デスクトップパソコンのラインナップが少ない」ことが
挙げられます。

ノートパソコンは非常にラインナップが豊富で、公式オンラインストアでは42機種が
販売されています。
(参照:https://store.acer.com/ja-jp/notebooks)

それに対して、Acerの公式オンラインストアで取り扱われているデスクトップパソコンは
たったの7機種です。
(参照:https://store.acer.com/ja-jp/desktops)

最近は仕事でもプライベートでもノートパソコンを使うことが主流となっており、
デスクトップパソコンが選ばれるケースが減っています。

しかし、本体・モニター・キーボードそれぞれが独立しているデスクトップパソコンの方が
性能的には上です。

実際により性能の高いデスクトップパソコンが適している作業もありますから、
デスクトップパソコンの選択肢が少ないのはマイナスです。

サポートは期待できない

Acerは製品購入後のサポートがあまり期待できません。

例えばパソコンを購入する際のメーカー保証は基本1年で、
一部のモデルを除いて3年まで延長できます。

他メーカーでは5年までメーカー保証が延長できることもありますし、
水濡れや落下といったユーザー起因の故障まで保証してくれるケースもあります。

しかしAcerは最大でも3年で、ユーザー起因の故障は保証対象外です。

サポートセンターへの電話が繋がりにくいといった情報もあれば、サポートセンターの
オペレーターの製品に対する知識が乏しいといった意見もありました。

そもそも海外のパソコンメーカーは、
サポート面をある程度犠牲にして販売価格を下げることに繋げています。

海外メーカーのサポートは総じてあまり期待できないので、
Acerだけの良くない特徴とは言えません。

購入後のサポートを期待するのであれば、多少価格は高くても海外メーカーではなく
国内メーカーのパソコンを購入するのがおすすめです。

     
   

まとめ

Acerは台湾のパソコンメーカーであり、その読み方は「エイサー」です。

パソコンの世界シェア6位の大手メーカーで、コスパが高いと評判ですから
価格重視ならAcerのパソコンを検討してみるのも良いかもしれません。

   
   

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