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波板の張り方で注意すべきことは?

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こんにちは、ノラです^^

安く手に入るのに丈夫で雨にも強いってことで、
物置とかガレージなんかの屋根によく使われている波板。

いくら丈夫で何年も経つと、
劣化したり割れたりして雨漏りすることもあるから交換することになるわ。

業者さんに波板の交換をお願いするのが一番確実だけど、
費用面を考えてDIYでの交換を考えてる人も多いんじゃないかしら。

波板の張り替え自体はそんなに難しくはないんだけど、
張り方などいくつか注意しないといけないこともあるのよ。

そこで、波板の張り方や波板を張る際の注意点などについて詳しく見ていくわね。

     
   

波板の張り方

波板を張る際の大まかな手順としては、
 1.波板を置く位置を決める
 2.波板に穴を開ける
 3.物置などの屋根に波板を張り付けて固定する
となるわ。

物置やガレージなんかの屋根に波板を張ったり、
張り替えたりする場合に、いきなり波板を屋根の上に持って行くなんてことはしないの。

まずは波板を張り付ける場所の幅や奥行なんかを測っておき、
それに合わせて波板をどうやって置くかを決めるのね。

波板を置く位置が決まってもまだ屋根には上げずに、
安全な場所で固定するためのビスやボルトを打ち込む穴を波板に開けるのよ。

穴を開けたらいよいよ屋根の上に波板を持って行って、
ビスなどで垂木などに波板を固定すればOKだわ。

波板を置く位置を決める

物置やガレージなどの屋根に波板を張る際には、
まず波板をどこに置くのかを事前に決めておくのよ。

波板を張るスペースにもよるけど、風などから受ける影響を考えて、
1枚の大きな波板を張り付けるってことはあまりしないわ。

ある程度の大きさにカットされた波板を何枚か縦横に並べて、
屋根などのスペースを埋めるって感じになるのね。

ちなみに波板同士を重ねる場合、横方向は風上側が上に、
縦方向は雨水が流れることを考えて奥側が上で軒先側が下になるように重ねるのよ。

縦横に波板を並べる際には波板同士を少し重ねるのが一般的で、
重ねることを前提に波板の1枚当たりの大きさとか枚数を計算しなきゃいけないの。

また波板同士が重なる部分をしっかりと決めておかないと、
固定用のビスやボルトを打ち付けるための穴を開けることができないのよ。

だから事前に波板を置く位置を決めておき、波板を張るスペースに対して波板の
大きさや枚数が合ってるかやビスやボルトを打つための穴の位置を確認するってわけ。

波板の枚数はどうやって決める?

波板の幅は大体660mmぐらいで、
波板を横に並べる場合は2~2.5山を重ねるが一般的なの。

2~2.5山だと大体80mmぐらいだから、波板を張りたいスペースの横幅を580mmで
割った数が必要な波板の枚数ということになるわ。

例えば波板を張りたいスペースの横幅が3mだとすると、
「3000mm÷580≒5.1」なので6枚の波板が必要なのね。

奥行に関しては、波板には
 ・6尺(1820mm)
 ・7尺(2120mm)
 ・8尺(2420mm)
 ・9尺(2720mm)
 ・10尺(3020mm)
といった長さのものがあるので、
張りたいスペースの奥行に合わせた長さの波板を用意すれば良いのよ。

ちなみに、ビスやボルトで固定した部分から軒先側に出る波板の長さは
100mm以下にしておきましょう。

軒先の出てる部分が100mmより長くなると、
風で煽られて波板が外れちゃう危険性があるのわ。

DIYだと失敗することもあるだろうから、それを見越して、
計算して出た数よりも波板は少し多めに用意しておきましょう。

縦の重ね部分の長さは屋根の勾配によって変わる

横の長さがそれなりにある屋根の場合、
端を少し重ねながら波板を何枚か横方向に並べることになるわ。

それに対して縦方向、
建物側から軒先側に向かっては1枚の波板のみで並べずに済むことも多いのよね。

でも屋根のスペースのよっては、
縦方向にも2枚3枚と波板を並べないといけないこともあるの。

そういった場合に波板同士を重ねる長さは、屋根の勾配によって変わってくるのよ。

勾配が緩やかなほど雨水が流れ落ちにくくなるから、
波板の重なる部分を長く取らないといけないわ。

目安としては
 ・勾配11度→重ねる長さ200mm以上
 ・勾配17度→重ねる長さ150mm以上
 ・勾配27度→重ねる長さ110mm以上
といったところね。

波板には表裏がある

波板によっては表裏があって、
日に当たる側が表になるように波板を張り付けないといけないわ。

ホームセンターなんかで買える一般的な波板はポリカーボネート製で、
片面だけに耐候処理が施されてることが多いのよ。

もちろん両面に耐候処理が施されてる波板も販売されてるんだけど、
片面だけに耐候処理が施されてる波板に比べるとちょっとお高いの。

耐候処理が施されてない面を日の当たる側にしちゃうと、すぐに日焼けして色が変わり、
交換サイクルも早くなるから注意が必要なのね。

片面だけに耐候処理が施されてる波板を購入すると、片面に「この面を太陽の
当たらない側にしてください」などと表記されてるシールが貼られてるわ。

これを目安に波板の表裏を判断すれば良いんだけど、
表裏を分かるようにしてるシールは大抵透明で一目で判断しにくいのよ。

だから、耐候処理が施されてる面かされてない面の自分が分かりやすい方に、
目立つ色のビニールテープなんかを貼っておくと一目で波板の表裏が判断できるのね。

こうしたちょっとした手間を最初にかけておくことで、後の作業がしやすくなるし、
作業効率も上がるはずよ。

波板を固定するビスやボルトの穴を開ける

波板を置く位置が決まったら、
次に波板と垂木などを固定するビスやボルトを打つ穴を開けるのよ。

材質にもよるけど、大抵の波板は柔軟性があるから穴を開けずに直接ビスやボルトを
打ち込んでも割れる心配は無いわ。

ただ波板の材質によっては表面がつるつるしてて直接ビスやボルトを
打ち込みにくかったりするから、事前に穴を開けておいた方が作業しやすいの。

波板の横方向には5山(160mm)間隔、縦方向には550mm以下(風が強い、
雪が多い地域は450mm以下)の間隔でビスやボルトを打ち込むことになるわ。

それを計算して、ビスやボルトを打ち込む位置に印を付けて、
錐や電動ドリルなんかを使って波板に穴を開けておくのね。

ちなみに屋根に波板を張り付ける場合は、
ビスやボルトは山側に打ち込むのが一般的よ。

雨が降った場合、波板の谷側に雨水が流れることになるから、
谷側にビスやボルトを打ち込んじゃうと雨漏りの原因になるわ。

壁などに波板を立てて張り付ける場合には、
山側じゃなくても谷側にビスやボルトを打ち込んでも問題ないんだけどね。

また、「傘釘」のように波板の山側にフィットして少しぐらい強く打ち込んでも
波板の山が崩れないようになってるビスやボルトなんかもあるわよ。

ビスやボルトの穴は谷側からが開けやすい

ビスやボルトの穴は波板の山側に開けるんだけど、
一度波板をひっくり返して谷側から穴を開けるようにすると作業がしやすいわ。

先にも書いたように、波板の材質によっては表面がつるつるしてて、
錐や電動ドリルで山側から穴を開けようと思っても滑って作業しにくいのよ。

波板をひっくり返してビスやボルトを打ち込む位置を谷側にして、
錐や電動ドリルで穴を開ける方が効率的なのね。

また複数枚の波板で全く同じ位置に穴を開ける場合には、
複数枚の波板を重ねて穴を開けるとこれまた効率が良いわ。

波板をひっくり返して谷側から穴を開けたり、波板を重ねて穴を開ける方法は
プロの大工さんや施工業者さんも使ってるからDIYでも取り入れない手は無いわよ。

ビスやボルトの穴を山側から開けるなら

何らかの理由で波板をひっくり返せず、
ビスやボルトの穴を山側から開けざるをえないってこともあるかもしれないわ。

そんな場合は「波板パッキン」を活用することで、
滑らずに波板の山側から穴が開けやすくなるのよ。

波板パッキンは、波板と建物の間から雨水とか埃なんかが入らないように
隙間を埋めるためのもので、波板にフィットする形になってるのね。

適当な木片に波板パッキンの切れ端を張り付けて、
波板パッキンの山側に当たる部分に錐や電動ドリルの刃よりも少し大きい穴を
木片と波板パッキンを貫く形で開けるの。

波板の穴を開ける位置に合うように木片を置いて、木片の穴に錐や電動ドリルの刃を
挿し込めば、滑らずに山側から波板に穴が開けれらるわ。

ひっくり返して裏から穴を開ける方が簡単だけど、
どうしても山側から穴を開けないといけない場合にはこの方法を試してみてね。

波板を張り付けて固定する

ビスやボルトの穴を開けて準備ができたら屋根の上に波板を持って行き、
実際に波板を張り付けてビスやボルトで固定していくわ。

ここまでくれば特に注意点は無くて、
強いて挙げるとすれば高所作業になるから落ちないようにすることぐらいね。

ガレージの屋根でも高さ2mぐらいはあるし、
物置の屋根だと3mぐらいの高さになることもあるのよ。

2~3mの高さでも落ち方によっては大きな怪我に繋がるから、
できればハーネスのような安全装具を使う方がベターじゃないかしら。

屋根に上がらずに屋根に波板を張り付ける方法

安全装具が用意できず、高所での作業に不安があるという場合には屋根に上がらずに
屋根に波板を張り付ける方法を試してみましょう。

特別な方法でもなくて、屋根に張り付ける波板を何分割かして、
安全な場所で垂木に固定したものを屋根の上に上げれば良いのよ。

まず垂木となる木材を用意して、
縦横格子状に組んでビスやボルトで木材同士を固定しておくわ。

この際に幅3mの屋根に波板を張り付けるんだったら、
幅1.5m×2組や幅1m×3組といったように何組か垂木を組んでおくのね。

組んだ垂木に波板を張り付けていくんだけど、
波板が重なる部分は通常よりも少し多めに取っておくのがポイントよ。

通常は波板の重なる部分は2~2.5山だけど、
屋根に上がらずに作業する場合は3~4山ぐらいは重なる部分を取っておくのが良いわ。

屋根に上がって作業する場合は波板が重なる部分をビスで留められるけど、
屋根に上がらずに作業する場合は波板が重なる部分をビスで留められないわ。

ビス留めできない分だけ雨水なんかが入ってきやすくなるから、
重なる部分を少し多めに取って雨水が入ってくるのを防ぐってわけ。

組んだ垂木に波板を張り付けたら、後は屋根に上げて、
屋根の垂木と組んだ垂木をビスやボルトなどで固定すればOK。

ビスやボルトの代わりに針金で固定しておくと、
割れたり劣化したりして波板を交換する際に取り外しやすくて作業がしやすくなるわね。

この方法でも脚立の上での作業が必要になるけど、
屋根の上で作業するよりは危険性が少ないわ。

波板を固定している釘を抜く方法

新しく波板を張り付けるのにビスやボルトじゃなくて釘を使うこともあるかもしれないし、
屋根を張り替える場合には古い波板を固定してるのが釘ということも多いわ。

波板を固定するための釘を打ち込むのを失敗したり、
古い波板を外したりする際の釘の抜き方を紹介するわね。

「釘なんて釘抜きで普通に抜けば良いんじゃないの?」って思うかもしれないけど、
普通に釘抜きで釘を抜くと波板が割れちゃう恐れがあるのよ。

新しい波板が割れたら元も子もないし、古い波板は処分するとは言え割れると
余分なゴミが出ちゃうからできれば割らずに釘を抜きたいのよね。

まず普通に釘を抜く時と同じように、釘の頭が引っ掛かるように釘抜きを挿し込むの。

普通はそのままテコの原理で釘を抜くんだけど、
波板の場合は釘抜きの支点となる部分に板を噛ませるのよ。

板を噛ませて釘抜きが波板に直接当たらないようにすることで、
テコの原理で釘を抜いても波板が割れないってわけ。

波板の種類と特徴

一口に波板と言ってもいくつか種類があり、それぞれに違った特徴を持ってて、
耐久性や屋根への使用に対する向き不向きも違ってるのよ。

ホームセンターなどで手に入れられる一般的な波板の種類は
 ・塩化ビニール波板
 ・ガラスネット波板
 ・ポリカーボネート波板
 ・カラートタン波板
 ・ガルバリウム鋼板波板
の5つね。

価格的にそんな大きな差はないんだけど、塩化ビニールが一番安くて、ガラスネット・
ポリカーボネート・カラートタンは塩化ビニールより少し高め、ガルバリウム鋼板は
さらに少し高めといった感じだわ。

塩化ビニールは安価で加工しやすいが耐久性が低い

比較的簡単に手に入る一般的な波板の中で、
一番値段が安いのが「塩化ビニール波板」よ。

幅660mm長さ920mmのいわゆる3尺サイズで1枚当たり600円前後、
長さ3020mmの10尺でも1枚1,500円前後といったところね。

塩化ビニール製の波板は他の材質の波板に比べて柔軟性があり、
普通のハサミでも切れるぐらい柔らかいわ。

そのため大きさや形を変えるといった加工もしやすく、
DIYでは使いやすい材質の波板と言えるわね。

ただ他の材質に比べると塩化ビニール製の波板は耐久性が低く、
直射日光や風雨によってすぐ硬くなってボロボロになりやすいのよ。

よくもって3年程度、早いと1年ぐらいで張り替える必要が出てくるわ。

なので直射日光が当たらず風雨にも晒されない物置の中なんかで使うのには良いけど、
物置やガレージの屋根や壁として使うのにはあまり向いてないのね。

ガラスネット波板はガレージの屋根によく使われる

「ガラスネット波板」は塩化ビニール製の波板をガラス繊維で補強したもので、
「高級塩ビ波板」と言われることもあるのよ。

塩化ビニールを補強してるだけあって、
塩化ビニール製の波板よりもガラスネット波板の方が高額だわ。

幅660mm長さ920mmの3尺サイズで1枚当たり900円前後、
長さ3020mmの10尺サイズだと1枚当たり2,000円前後と塩化ビニール製の波板に
比べると3~5割ほど値段が高いのね。

その分耐久性も高く、直射日光が当たるような場所でも5年ぐらい持ち、ガレージの
屋根に使われることも多いし、テラスやバルコニーの日除けに使われることもあるの。

ただ耐久性が高い分、塩化ビニール製の波板に比べると加工しにくく、
カットするにはノコギリが必要とDIYでは少し扱いづらい素材の波板だわ。

ポリカーボネートは安価で耐久性も高い

「ポリカーボネート波板」は、
塩ビやガラスネットと同じ樹脂製の波板ながら高い耐久性を誇ってるわ。

ホームセンターで販売されてるポリカーボネート波板には、
張り替え目安が10年と書かれてたりするのよ。

また実際に物置などの屋根材としてポリカーボネート波板を使ってる施工業者さんに
よると、施工後10年以上経過してポリカーボネート波板は劣化しないんだとか。

塩ビ波板は下手すると1年で劣化しちゃうから、
ポリカーボネート波板の耐久性は塩ビ波板の10倍ぐらいあるってことね。

それでいて値段はお手頃で、3尺サイズで1枚当たり800円前後、
10尺サイズだと1枚当たり2,300円前後となってるわ。

ただポリカーボネートは光は通すけど紫外線は通さないから、
植物などを育てる温室の屋根や壁に使う際には注意が必要よ。

また先にも書いたけど、
ポリカーボネート波板の多くは片面のみに耐候処理が施されてるの。

そのため裏表を間違って張り付けると、
耐久性が塩ビ波板レベルになっちゃう恐れもあるから気を付けてね。

カラートタン波板は古くからある波板の定番

「カラートタン波板」は金属板であるトタンに塗装を施したもので、
屋根や壁など古くから住宅の素材としても使われてきた波板の定番よ。

住宅の屋根や壁に使われてることからも分かるように、樹脂製の波板よりもはるかに
耐久性が高く、直射日光が当たるような場所でも15~20年は問題が無いわ。

金属製ながらカラートタン波板はそれほど高額ではなく、
樹脂製のガラスネット波板やポリカーボネート波板よりも安い値段で販売されてるの。

幅660mm長さ1820mmの6尺サイズで1枚当たり800円前後、10尺サイズで1,500円前後となってるわ。

ただ販売サイトの情報を詳しく見ると、ガラスネット波板やポリカーボネート波板は
厚さが0.7mmなのに対してカラートタン波板の厚さは0.19mmとかなり薄いのよ。

だから同じ厚さだとカラートタン波板の方が高額なる可能性が高いわね。

金属製の板だけあって電動ノコギリないとカットできないし、
ビスやボルトを打ち込むのも簡単じゃないから、DIYではかなり扱いづらいわよ。

ガルバリウム鋼板波板は耐久性も価格もNO.1

「ガルバリウム鋼板波板」はアルミニウムやシリコン、
亜鉛でメッキした金属板で作られた波板のことよ。

非常に耐久性が高く、一般的には15~20年とカラートタン波板と同じぐらいと
されてるんだけど、実際に40年以上経っても劣化しないケースもあるぐらいなの。

さらに遮熱性に優れてるから、
発熱しやすい建物の屋根や壁の素材として最適とも言われているわ。

ただその分非常に加工が難しく、価格も高いのよねぇ。

厚さ0.27mmの6尺サイズで1枚当たり1,000円前後、
厚さ0.27mmの10尺サイズで1,800円前後となってるわ。

     
   

まとめ

波板の張り方や波板を張る際の注意点などについて、
できるだけ分かりやすく紹介したわ。

さすがに予備知識が無いと、
物置やガレージの屋根に波板をDIYで張るには時間も手間もかかっちゃうのよね。

でも紹介した波板の張り方とか注意点をしっかりと頭に入れておけば、
波板を張る作業自体にはそんなに手間も時間もかからないはずよ。

だから波板の張り替えなどを考えてる場合は、
ここで紹介した情報を参考にDIYでの波板張りに挑戦してみてね。

   
   

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