こんにちは、ノラです^^
テレワークなど自宅で仕事をする機会も増えてきたので、自室でもインターネットが
使えるようにDIYでLAN配線しようと考えているケースも多いんじゃないかしら。
DIYでLAN配線を行う場合には、LAN配線に必要な材料や配線作業に
必要な工具とは別に、ちゃんと通信できるかをチェックする機器も欠かせないわ。
そこで今回は、LAN配線をチェックする機器であるLANテスター、
中でもフルークのDSX-5000について詳しく紹介するわね。
DSX-5000はLANテスター
DSX-5000は、フルークというアメリカの老舗機器メーカーが作ったLANテスターなの。
全世界で出荷台数4万台を記録した人気機種「DTX-1800」の後継機で、
LAN配線を行う業者さんの間では標準機と言っても良いぐらいの機器となってるわ。
比較的簡単な操作で迅速かつ正確な測定ができるから、
熟練したベテラン作業員から新人作業員まで幅広く使えるのね。
従来のLANテスターでは何回にも渡ってテストを繰り返さないと正確な結果が
出なかったんだけど、DSX-5000なら少ない回数のテストで正確な結果が出せるの。
少ない回数で正確なテスト結果が出れば、1つの現場での作業時間が短縮されるわ。
さらに操作が簡単なので、1つの現場を担当する作業員の数も少なくて済み、結果的に
自社の収益に繋がるってことでLAN配線を行う業者さんの間では人気の機種なのよ。
DSX-5000はオールインワンのLANテスター
LANテスターと言っても全部同じような機能が付いてるわけじゃなくて、
・認証試験用
・検証用
・検査用
の3つの種類に分かれてるのよ。
「認証試験用」っていうのは、敷設したLAN配線がちゃんと規格に適合したもので
あるかどうかを試験するためのテスターよ。
「検証用」は、以前に敷設されてすでに稼働しているLAN配線の性能とか動作を
テストするためのものなの。
最後の「検査用」は、
まさに今敷設し終わったLAN配線がちゃんと繋がってるかどうかをテストするのね。
フルークのDSX-5000は認証試験用・検証用・検査用の3つの機能を
全て兼ね備えたオールインワンのLANテスターよ。
速くて正確な検査ができることに加えて、
DSX-50001台であらゆる検査ができるってことも業者さんには人気なのよね。
LAN配線の認証試験
一般に販売されてる製品のほとんどには公的に定められた「規格」があって、
その規格に適合していないと販売することも使用することもできないわ。
LAN配線で使うLANケーブルも同様に公的に定められた規格があり、
業者さんがLAN配線工事を行った場合には使ったLANケーブルが規格に
適合していることを検査・証明する必要があるのよ。
LANケーブルにはTIAやISO、JISなどの規格があるんだけど、
DSX-5000ではこれら全ての規格の認証試験ができるの。
ちなみに「TIA」はLANケーブルの終端、
一般的にコネクタと呼ばれる部分の結線規格のことで、
簡単に言うとどこでも手に入るコネクタが使われてるかどうかってことね。
ISOとJISはいずれも工業製品の規格のことで、寸法や形状、材質なんかを
取り決めてるのよ。
ISOは国際規格でJISは日本の国内規格なんだけど、
JISはISOを翻訳した形で作られてるから、ISOとJISには整合性があるわ。
もし敷設したLAN配線にTIAやISO、JISといった規格に適合してない
LANケーブルが使われてると、断線した際などをLANケーブルを交換するのが
面倒なの。
近所のホームセンターなどでは手に入らない可能性があるから、
LAN配線を行った業者さんにLANケーブルの交換もお願いせざるをえないわ。
そうすると交換にかかる時間や費用面でユーザーに不都合があるから、
最初に認証試験を行って規格に適合したLANケーブルを使っていることを
証明してもらうのね。
規格に適合したLANケーブルが使われてたら、LAN配線とは別の業者さんに
交換してもらうこともできるし、何ならDIYで交換することも可能になるのよ。
DIYでLAN配線を行う場合は、基本的にLANケーブルとかコネクタは
ホームセンターとかで市販されてるものを使うわよね。
なので、そもそもどういったLANケーブルやコネクタを使ってるか自分で分かってるし、
DIYでのLAN配線ではDSX-5000のような機器を使って認証試験をする必要は
無いわ。
LAN配線の検証試験
自宅でも会社でもインターネットを使ってると、
急に通信できなくなったりすることってあるじゃない。
大抵は機器の不具合やケーブルの抜けなど単純な原因なんだけど、
LAN配線そのものに問題があることも考えられるわ。
でもLANケーブルって被膜に覆われてるから、
外から見ただけだと断線など何か問題が発生してるかどうか分からないのよね。
そこで検証用のLANテスターを使って、
断線などLANケーブルに問題が無いかをチェックするの。
また検証用のLANテスターでは、
LANケーブルの通信速度を計測できるようになってるわ。
LAN配線はそのままで光回線など大元のインターネット回線を乗り換えると、
LANケーブルの性能が低くてネットワーク全体の通信速度が遅くなっちゃうことが
あるのよ。
検証用のLANテスターを使うことで、LANケーブルの性能によって通信速度が
遅くなっていることを確認することができるのね。
通信環境に特に問題が無くても、定期的に検証用のLANテスターを使って
検査しておけば、通信速度低下などの原因を早期に発見することが可能なの。
原因を早期に発見できれば、ネットワーク全体の通信トラブルに発展することが防げて、
業務に支障が出ないわ。
定期的にLAN配線の点検ができて大きなトラブルが防げるんだったら、
企業はDSX-5000を1台ぐらいは保有してても良いかもしれないわね。
LAN配線の検査
先に認証試験や検証に比べるとLAN配線の検査は単純なもので、
新たに敷設したLAN配線がちゃんと繋がってるかを確認するためのものよ。
だから検査用のLANテスターは簡易的なものが多くて、
大抵はLAN配線がちゃんと繋がってるかどうかしか分からないわ。
LANケーブルが断線してるかどうかや通信速度が低下してるかどうかは分からないし、
通信できるかどうかさえも確認できないのよね。
LANケーブルが正しく配線されてても、
配線以外の部分に問題があって通信できないってことがあるの。
なので検査用のLANテスターでLANケーブルが繋がってることを確認しても、
パソコンなどをLANケーブルに繋いで実際に通信できるかどうかも確認しなきゃ
いけないわ。
それでも繋がってなきゃ通信もできないわけだから、
LAN配線の工事では検査用のLANテスターを使ったテストも重要なのよ。
特にDIYでLAN配線を行う場合には、ケーブルとコネクタの接続が
上手く行ってないなど、LANケーブルがちゃんと繋がってないことも結構多いの。
だからDIYでLAN配線を行う場合には、
検査用のLANテスターを1台用意しておいた方が良いわね。
DIYで使うような安価なLANテスターはLANケーブルの検査しかできないけど、
DSX-5000のように業者さんが使うLANテスターには認証試験や検証に加えて
検査機能が付け加えられてることも多いわ。
DSX-5000の価格は?
認証試験・検証・検査の全てができるDSX-5000は、
主に業者さんが使う機器ってことで、買うとなるとかなり高額なの。
通信関連の機器を取り扱っているオンラインストアでは、
DSX-5000が約200万円で販売されているわ。
認証試験用のLANテスターには、
基本的に検証や検査の機能も付いてるからどうしても高額になっちゃうのね。
言い方は悪いけど、通信関係の配線工事を行う業者さんにとっては
DSX-5000は商売道具であり、言ってみればお金を稼ぐための道具よ。
なので200万円でDSX-5000を買っても仕事で使うことで元が取れるけど、
仕事以外の用途で元が取れないとなると200万円は高額すぎるわ。
ちなみに検証のみの機能が付いてるLANテスターはフルークの機器でも、
DSX-5000よりも桁が1つ少なくなって、20~50万円ぐらいで買うことができるの。
LANケーブルがちゃんと繋がってるかどうかしか分からない検査用のLANテスターは、
フルークのものでもさらに桁が1つ少ない2~3万円程度で買えるわよ。
DSX-5000はレンタルも可能
プロの業者さんが使うような機器をレンタルしてる会社があって、
そういう会社でDSX-5000もレンタルすることができるのよ。
年に何回も使わない機器を200万円も出して買えないけど、
レンタルなら必要な時だけ借りれるから良いわよね。
ただDSX-5000は買うと200万円ぐらいする機器だけあって、
レンタル料も結構高く設定されてるわ。
DSX-5000のような測定機器のレンタルで大手なのが
・NTT REC
・オリックスレンテック
で、どちらでもDSX-5000がレンタルできるの。
NTT RECでDSX-5000をレンタルすると1日当たりの料金は8,280円、
オリックスレンテックは少し安くて1日のレンタル料は8,120円となってるわ。
この2社以外にもDSX-5000をレンタルしてるところはあるけど、
1日当たりのレンタル料は恐らく同じぐらいになってる可能性が高いんじゃないかしら。
個人でレンタルするとなると1日8,000円はちょっと高いけど、
会社で使うんだったら1日8,000円はそんなに高くないわね。
ただ、どちらも法人向けのレンタルサービスで個人ではDSX-5000をレンタルすることが
できないのよ。
長期レンタルで料金割引も
ちなみになんだけど、NTT RECでもオリックスレンテックでもDSX-5000を
長期間レンタルすることで1日当たりのレンタル料を安くすることもできるように
なってるのよ。
例えばNTT RECの場合は、1か月連続でDSX-5000をレンタルすると7日間につき
1日分の料金が割引になるわ。
なので1か月だと本来は248,400円のレンタル料になるんだけど、7日につき
1日無料となるから実質26日分の215,280円でレンタルできることなるのね。
1か月以上2か月以下だと1日当たりのレンタル料が30%、以降
・2か月以上3か月以下・・・40%
・4か月以上6か月以下・・・50%
・6か月以上・・・55%
の割引が受けられるの。
また最初からレンタル期間を6か月以上にすると、
「スーパーレンタル」が適用されてさらにレンタル料が安くなるわ。
通常はレンタル期間に応じて段階的に割引率が大きくなっていくんだけど、
スーパーレンタルだとレンタル開始時点から
・6か月・・・50%
・1年・・・70%
・2年・・・80%
・3年・・・85%
・5年・・・87%
の割引が受けられるのよ。
DSX-5000を6か月レンタルしたとすると、通常は
・最初の1か月・・・215,480円
・1~2か月目・・・173,880円
・2~3か月・・・149,040円
・4~6か月・・・248,400円
で合計786,800円となるわ。
対して最初から6か月レンタルを選択してスーパーレンタルが適用されると、
1日のレンタル料が4,140円となり、6か月合計で745,200円と通常よりも4万円以上
安くなるのよ。
5年レンタルでレンタル料の合計が約200万円となるから、
DSX-5000を新品で購入するのと同じぐらいの金額になるのね。
レンタルだと故障しても代替機と交換してもらえるし、定期的にメンテナンス済の機器と
交換してもらえたりするから、購入するよりお得だったりするわ。
検査機能のみのLANテスターなら安価で手に入る
DSX-5000のような高機能なLANテスターは買うにしてもレンタルにしても
お金がかかるけど、検査機能のみのLANテスターなら安価で手に入れられるわ。
フルークのLANテスターは検査機能のみでも、作りがしっかりしてるのか何なのか
分からないけど、2~3万円と決して安価ではないのよね。
でもフルーク以外のメーカーのLANテスターだと、検査機能のみのものだったら
10,000円以下どころか2,000円以下で買うこともできるの。
実際に通販サイトでLANテスターを検索すると、
1,000~2,000円の値段が付いてる機器がたくさんヒットするわ。
中には1,000円以下で販売されてるLANテスターもあるし、これぐらいの金額なら
DIYで使う機会がそんなに無くても手が出せるんじゃないかしら。
LANテスターが入った工具キットもある
DIYで自宅などのLAN配線を行う人のために、
LAN配線に必要な工具一式がセットになった工具キットが販売されてるわ。
工具キットにはLANテスターが入ってるものもあって、
DIYでLAN配線する場合には工具キットを使うのがおすすめよ。
DIYでLAN配線を行うには
・カシメ工具
・ワイヤーストリッパー
・ケーブルカッター
などの工具が必要なの。
こういった工具って意外と値段が高いから、
1つ1つ別々に揃えると全部で10,000円を軽く超えちゃうのよね。
工具キットならLANテスターを含めた必要な工具が全部揃ってて、
安いものだと3,000~6,000円ぐらいの買えるわ。
工具キットだと1つ1つの工具はそれなりの質のものになっちゃうけど、
DIYで使うんだったら十分なんじゃないかしら。
DSX-5000の評判
DSX-5000は高機能なLANテスターで、
通信関係の配線工事を行う業者さんにとっては欠かせない機器よ。
とは言えDSX-5000以外にも同じようなことができるLANテスターはあるわけで、
DSX-5000に対するプロの業者さんの評価はどうなっているのかしら。
正直なところ、誰もが使う機器ではないので、
ネットでいくら探してもDSX-5000のレビューのようなものは見つからなかったわ。
でもいくつかDSX-5000を実際に使ってみた感想を書いているサイトを見つけたから、
そこからDSX-5000の評判を探ってみるわね。
本体が少し大きくて持ちにくい
DSX-5000はDTX-1800という機種の後継なんだけど、
DTX-1800に比べるとちょっと本体が大きくなってるの。
そのためDTX-1800をメインで使ってた業者さんからすると、
DSX-5000はちょっと持ちにくくて現場で落とす危険性が高いと感じるみたいね。
大きい割にDTX-1800よりも軽くて、中身のスカスカ感があるから「安っぽい」感じが
出ちゃってるんだって。
先にも書いたようにDSX-5000は買うにしてもレンタルにしても安くない機器だから、
現場で落として壊れたなんてことになったらシャレにならないわ。
それだけに持ちにくくて落とす危険性があるのは、
ちょっと扱いづらいという評判に繋がっちゃうかもしれないわね。
タッチパネル操作が不便
DSX-5000は画面に表示されたボタンを直接タッチするタッチパネル操作なんだけど、
このタッチパネル操作が不便だ評判なの。
現場では汗もかくし、ホコリや砂なんかも舞ってるし、
さらに手や指の脂が画面についてベタベタになるのよ。
また現場での作業中に軍手を付けてたりすると、
DSX-5000を使うたびに軍手を外したり着けたりしないといけないのも面倒なんだって。
他社がDSX-5000と同じような機能を持つLANテスターを作ってるんだけど、
そちらはタッチパネルと画面下のボタンで操作できるようになってるの。
その画面下のボタンで操作できるってことだけでも、DSX-5000よりそちらの
LANテスターの方が使いやすいと考える業者さんも居るぐらいなのね。
コネクタの差込口にキャップが無い
DSX-5000はLANテスターだから、
LANケーブルのコネクタなどの差込口がいくつか付いてるわ。
その差込口がむき出しで、
キャップが付いてないことに不満を感じる業者さんも多いみたいね。
現場でDSX-5000を使うことを考えると、
どうしてもホコリとか砂なんかが差込口に入り込んじゃう可能性が高いのよ。
そういった異物が差込口に入ると正確な測定ができなくなるかもしれないし、
場合によっては故障や不具合に繋がっちゃうわ。
ただこれはDSX-5000に限ったことじゃなくて、
他社のLANテスターでも同様に差込口はむき出しになってるものがほとんどなのよね。
DSX-5000の性能自体はDTX-1800よりも高いんだけど、
持った感じや使った感じはDTX-1800よりも劣ると思ってる人が多くなってるの。
だからDSX-5000の評判自体は悪くないものの、
ちょっと扱いにくいことがマイナスになってるといったところね。
まとめ
フルークのLANテスターであるDSX-5000について、購入価格やレンタル料金、
評判などについて詳しく紹介したわ。
正直なところ、DSX-5000のような高性能なLANテスターはプロの業者さんが
使うもので、DIYではそこまでの高性能なLANテスターが必要になることはないのよね。
だからDIYでLANテスターが必要な場合は、
通販サイトなどで簡単に手に入る安価なもので十分だわ。
どうしてもDSX-5000を使いたいんだったら、
個人で利用できるレンタル業者を探してレンタルしましょう。
(個人で買うには高額すぎる・・・)